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冬桃ブログ

寿司~鰻、そして、すっぽん

 おとといと昨夜と、珍しく宴席が続いた。
 しかも主役はわたし。
 友人達が「新刊発売&誕生日おめでとう」の会を
それぞれ開いてくれたのだ。
 一日目はお寿司、二日目は鰻。それぞれフルコース!

 プレゼントもいただいた。
 白眉は元町・近沢レースの本店限定というハンカチ。
 同じく近沢レースの真っ白な日傘。

 レースをまとった「酒と薔薇の日々」だったわけだが
そんなことはいつまでも続かない。
 「寿司」「鰻」ときて、本日は「すっぽん」。
 食べる方じゃなく「トイレのすっぽん」だけどね。

 朝起きて、パジャマのまんまでトイレに行くと、
白いタンクのうえに、小さな黒い煤のようなものが
二、三個、落ちていた。
 昨日も一昨日もこれがあった。
 煤かと思い、昨日は排気口の網をきれいに
掃除しておいたのに、なんでまた……。

 眼鏡を掛け、よ~く見てみると、え? 動いてる! 虫!?

 タンクの上には物入れがあり、緊急用簡易トイレセット、
タオル、トイレットペーパーなどが入れてある。
 おそるおそるそこを開けると、一ミリくらいの小虫がいっぱい!

 そういえば、おととい、洗面所でゴキブリを一匹
捕獲したではないか。マンションの高層階では珍しいが
まったく出ないわけではない。

 あわてて着替え、戦闘開始。
 虫が方々へ散らないよう、慎重に戸棚の中の物を取りだし、
トイレットペーパーとウェットペーパー片手に大捜索、大駆除。
 一匹でも逃がしたら、また大繁殖する。

 10年ほど前まで、郊外の緑区で庭のある家に住んでいた。
 大きなコブシをはじめとして、椿やゆすらうめ、
大好きな紫陽花など、木も草も花もたくさんあった。
 四季折々に楽しめたが、があれば、そこには虫がいる。
 笹毛虫、ヤスデ、蟻、さらに鼠など、次々と大発生し
そのつど大騒ぎだった。
 うちのそばには一時期、いわゆる「ゴミ屋敷」もあったので、
ゴキブリも蚊も鼠も無尽蔵。
 そうでなくても、豊かなところに住もうと思えば、
いろんな生物との共生は必然なのだ。

 いまのマンションに越してからは、ゴキブリも一、二度
しか見なかったし、蚊もちらほら、という程度。
 の少なさを我慢すれば快適だったのだが……。

 いやもう、大汗かいて、しょっぱい「塩熱サプリ」を囓りながら、
ごきぶり(たぶん)の幼虫駆除に奮闘した。
 そして、これに使ったトイレットペーパーやウェットティッシュを
トイレに流した。
 これが間違いだった。
 ぶぁあっと便座すれすれに水が溢れた。
 詰まったのだ。
 こうなったら仕方がない。
 手を突っ込んで紙を掻きだし、ビニール袋に移した。
 これくらいならいいだろうと思って流すと、またぶぁあっ!

 万事休す。
 一階へ降りて、こういう時はどこへ頼めばいいか
管理人さんに尋ねた。
 便器の会社のトラブル相談を教えてくれたが、まだ
時間が早くて電話が通じない。

 管理人さんは部屋へついてきて、「う~ん、これは
仕方ないねえ。業者が来るまで、管理人用のトイレを
使ってくださいよ」と言ってくれた。
 いやだなあ、いちいち一階まで降りるのは……と思ったが
仕方がない。自分が悪いんだもん。

 ともかくシャワーを浴びようと思ったところで、
インターフォンが鳴った。
 管理人さんが、近くの雑貨屋へ行って相談し、トイレの
詰まりを取る「すっぽん」を買ってきてくれたのだ。


 それで、「すっっぽん、すっぽん!」とやって、ようやく詰まり解消。
 ああ、助かった。だけどくたびれた……。
 もう、熱中症寸前。

 二夜連続、ご馳走をいただいたし、朝からこれだから
食欲はなかったが、昨夜、到来物の「相模半白節成」という
白っぽい胡瓜を二本、それぞれ切って、一本はポン酢、
もう一本は柚子ドレッシングに漬けておいたことを思い出した。
 さっそくつまんでみると、柚子ドレの方はさっぱりしてて、
ポン酢は醤油の風味が効いてて、どっちも凄くおいしい。
 たちまち食欲が湧き、これと味噌汁と熱々御飯で朝食。

相模半白節成


 食後、ふと窓辺のコップを見ると、なんと、
あきらめていたもうひとつの蓮の種から芽がでていた!


 どんな時にも救いはある。
 さあ、今日こそ真面目に仕事をしよう。
 

 
 

コメント一覧(10/1 コメント投稿終了予定)

冬桃
嬉しいです。
http://members2.jcom.home.ne.jp/noa411/
ヒカワ丸さん

 ありがとうございます。この本の取材を始めた頃、
私は浜初心者でした。
 だからこそ、聴かせてもらう話すべてが新鮮でした。
 この本をきっかけに、自分の知りたい浜が見えて
きたのかもしれません。
ヒカワ丸
引き込まれるように読みました。
昨日、高島屋に行きました。上西mやエディさん、キャッシーさんがいらっしゃる中、ぶらぶら写真などを見ていましたが、山崎さんの著書「天使はブルースを歌う」に出会い、購入。昨晩読み始めましたが、直ぐに引き込まれて一気呵成、読み終えました。個人的には高校生の1970年前後に都内から本牧に出入していた頃の空気が気持ちよく思い出されましたが、当時おぼろげに残る体験も、本書により霧が晴れたように納得。細やかな取材に基く文章に感嘆します。根岸外人墓地に近々墓参したいと思います。最新刊もデビュー作もこれから読むのが楽しみです。私は東京生活でしたが今は横浜にも住まいを設け、懐かしい本牧IG やGCにも時々行きます。フータ君の件は残念でしたね。うちにもネコがいます。最後になりましたが季節柄お身体ご自愛ください。
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