明かりがぽつりぽつりと灯っていく、
短い、不思議な時間のこと。
向こうから来る人の顔もおぼろになり
「あの人は誰かな?」と思わず眼をこらすから
「誰(だれ)そ彼(かれ)」→「黄昏(たそがれ)」。
ちょっと怖いような、妖しい気配も漂うから「逢魔が時」。
先日、NHKBS4Kで放映された「一瞬の、永遠の、にっぽん
横浜マジックアワー」で、私も思い出を語らせていただきました。
もう10年くらい前、港の赤灯台の傍らで、
暮れゆく横浜の街を眺めたときのこと。
気がつくと黄昏は、おびただしい光をまとった夜景と化し、
180度のパノラマとなって眼前に広がっていました。
この光の中のあそこににも、ここにも、あっちにも、
私は関わった、ほんとにさまざまなかたちで。
子どもの頃から憧れていたこの街に!
私の夢は叶ったんだ……。
感動のあまり、もうこのまま、この時点で
自分がこの世から消えられたらいいのに、と願ったものです。
残念ながら、うちのテレビは4K放送が映りません。
DVDを送っていただいたので、それを観たのですが、
4kで観たら、もっともっと美しかったに違いありません。
向かって左に見えるのが赤灯台。

この本も紹介していただきました。

バックに流れる歌はエディ潘さんの「横浜ホンキートンク・ブルース」
