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冬桃ブログ

レースを編むのは誰?

 世間は華やいだゴールデンウィーク。
 でも農家はこの時期、観光旅行どころではない。
 種を蒔いたり苗を植えたり、刈っても刈っても
繁茂する雑草と戦ったりと、超忙しい時期。
 この歳になって百姓見習いを志願した私も、
老骨をいたわりつつ、それなり奮闘している。

 ここ数日で、畑も観光地並みに賑わいを増した。
 植物も生物も、すごい勢いで数を増している。
 蝶も少し前までモンシロチョウしか見なかったのに、
アゲハチョウもタテハチョウも飛んでいる。
 これはベニシジミ。

 ベニシジミの幼虫はスイバの葉を食べて育つ。
 スイバはギシギシと呼ばれたりもするが、
どこにでもある雑草。
 根が強固で、大きくなると抜くのに苦労する。
 スギナと同じで、スコップを深く差し込み、
力を込めて土を持ち上げないと取れない。
 私なんぞの力では、どうにもならなくなる。
 ここの畑にもうんざりするほどはびこっているが、
大きな葉が、ある日、繊細なレース状態になっていたりする。


 あらま、誰がこんなレース編みを……と
葉を裏返してみると、真っ黒な虫が何匹も。

 このレース編み名人はコガタルリハムシの幼虫。
 見ていて気持ちの良い眺めではないが、彼らは
もっぱらスイバの葉を食べる。つまりスイバが
畑を蹂躙するのを、いくらか抑える役目も
してくれているらしい。
 野菜の方にはあまり害がないというが、
ほんとにそうであってほしい。
 私は今年、落花生、ミニかぼちゃ、ラディッシュ、
トウモロコシなどを植えた。
 カラー人参と芽キャベツ、大葉なども予定に入っている。
 でもなにしろ「高齢」で「見習い」なのだから、
どうなることか。
 これからは害虫、雑草との闘いになる。
 あとはお天道様しだい。
 無事に収穫して、それを食することができたら
思い切り、自分を褒めてやりたいと思う。

 落花生の幼い葉。大きくなぁれ!

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