日々是好日 in Canada

写真と日記で綴る、日々のこと。

モントリオールといったら

2007-06-24 | 【旅行記】カナダ家族旅行2007
オタワで美味しいものを食べてホテルでゆったり体を休め、街を散策したあとには、一路いよいよモントリオールへ!
トロントもキングストンもオタワも、それぞれがとても素敵な街で楽しかったけれど、今私たち夫婦が住むモントリオールは気に入ってもらえるかな~と少しだけ心配でした。

というのも、正直に言うとわたし自身モントリオールに初めて住み始めたとき、街の古くて煤けたような、ちょっと荒れたような雰囲気に、最初の頃どうも馴染めなかった思い出があります。
今思うに、私が最初にカナダで経験した街がバンクーバーだったというのも、大きな要因かと思われます。街自体が新しく、きれいに整備された街並みに街路樹が立ち並ぶ広い道路、ドライバーは親切すぎるくらいに歩行者優先、大自然がすぐ手の届くところにあって、山からひいた水がとても美味しい。そんな街で生活して「これがカナダ」と思い込んでいたからでしょうね。モントリオールの冬の終わり、それこそ一番街が灰色になる時期に住み始めて、ゴミやホコリが風に舞う目抜き通りであちこちで鳴り響くクラクションの音に囲まれて歩きながら「これが同じカナダなんだ・・・」と思ったものでした。
今では、愛嬌があって歴史に囲まれて、冬の厳しさとも共に生きつつ人生をめいっぱい楽しんで、どんな生き方も受け入れてくれるような懐の深いこの街が、好きなんですけどね!バスに揺られて街を眺めるとき、そんなことを良く考えます。この街が好きだなぁ、と。

話がそれましたが。
なので、オンタリオ州から始まった旅がケベック州に突入し、はじめてみるモントリオールは両親にどんな印象を与えるんだろう、と興味があったんですけれども。ふたりともあっさり、モントリオール一発でお気に入り!
旧市街などの観光地から、市場や公園、うちや従姉の家の近所から路地裏まで、旅行者としては珍しいくらい隅々までモントリオールを歩きましたが、父も母も「こういう街に住んでいると知って、よかった」と話してくれました。

さてさて、モントリオールといったら?
いろいろありますけれども、やっぱりはずせないのは上の写真の、ノートルダム聖堂。北米最大の聖堂だそうで、完成したのは1829年。聖堂内に足を踏み入れると、荘厳で神秘的な青い光に包まれた祭壇に、思わず言葉を失います。ステンドグラスから差し込む光と、何本ものキャンドル灯と、そしてこの青い光と、どこまでも綺麗な聖堂内は、いつまでいても飽きないくらい。もちろん両親も、感動してくれました。

それから、モントリオールといったら・・・食の街でもあるんではないかと。
今までどこの都市でも美味しいものは食べてきてますけどね
モントリオールに私たちが向かう日程にあわせて、家族ディナーをモントリオールで開催しよう!と夫の家族が計画してくれていました。モントリオール郊外からバンクーバー、はたまたイギリスからも、親戚一同が集結。「まるでマフィアの家族会議だね」などと笑いながらも、総勢16名が集まりました。昨年の日記にも書いたように、ここ数年は毎年この時期、家族で集まって食事をしています。思えば昨年、みんなが「Yokoの家族も、いつか一緒に家族ディナーできたらいいのにね~」と優しいことを言ってくれていましたけれど、まさかこんなに早く実現するとは!!


今年は赤レンガが素敵なフランス料理のレストランへ。ワイン持ち込み可のレストランだったので、両親が日本からはるばる持ってきた日本酒も、みんなで乾杯。
そしてカナダ到着してすぐに、義両親宅で荷解きをしているときに知って吃驚したのですけれども、半分以上がお土産と食料(笑)で埋まっていた、両親の愛情がぱんぱんに詰まったスーツケース。夫の家族みんなへお土産を配って歩くと、皆わいのわいのと日本のものをみて大喜び!
そしてそして夫の両親には、私の両親から感謝の気持ちを込めて、美しい日本刀をプレゼント!!数ヶ月前から日本の父は、いろいろと調べて選び抜いた贈物。ホンモノの武器ではないにしても美術品として海外に持ち出すということで、税関やら何やら手続きが大変だったようです。
日本刀を手にした義父は、目も口も見開いて、文字通り、あんぐり!!義母はこっそり私に、「言葉を失うボブなんて、はじめてみた!涙目にもなってるよ!」とクスクス笑いながら教えてくれました。その後はもちろん言うまでもなく、深夜まで宴会は続きます。ふたりの父親は言葉は通じなくても、肩を組んで何度も乾杯しておりました。
一方の母はというと、モントリオール到着初日にしてもう既に、従姉のレスリーからフランス語を教わって即効フランス語が流暢に!母が何かをフランス語で言うたびに歓声の嵐。(お酒のおかげもあるかと・・・)「フランス語、英語よりカンタンだー♪」と言い放つ母。わたし、フランス語で苦労してんのに!!(笑






13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ステンドグラス (wanbi)
2007-06-25 02:25:21
ノートルダム聖堂のステンドグラス圧巻ですねぇ。
長崎の聖堂も素敵なのですが、やっぱりノートルダムの見てみたい

それにしても本当に楽しい旅行で羨ましいです。
旦那様のご両親も本当に楽しみにされてたんですねぇ。日記からもその様子が伺えます。

カナダの一番良い時期(紅葉も素敵だけど、私は初夏が一番好きです)に素敵な家族と旅行が出来るなんて、YOKOさんは幸せ者ですね。

モントリオールまでのぼってきたという事は残すはケベックですね。。楽しみにしてまーーーす
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ほんとにほんとに (yuka)
2007-06-25 19:26:49
ステキなご家族です。
読んでる私も思わず微笑んでしまいます。

モントリオールの大聖堂は本当に美しかったです。
その場にずーっと座っていたくなるほど・・・。
私は宗教心は全くありませんが、あの美しい青を見ていると何故か心が静まりました。
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Unknown (なっちゃん)
2007-06-25 20:03:11
すごい綺麗な聖堂!本物を見たらもっと感動だろうね~
モントリオールってお洒落な街だってアメリカに住んでた友達が教えてくれました。
ようこの両親も素敵なお父さん、お母さんだね(^_-)-☆本当に円満な両家の家族の絵が思い浮かびます。来月またうちの義母達が来るけど、そうはいかないだろうな、、、、
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よかったね (裕美)
2007-06-26 12:29:08
こんばんは!お土産の箇所、関係のない私まで感動しました。日本刀の美しさもそうですが、何よりご両親の熱意が伝わったのでしょうね。

車の運転って、西海岸は歩行者に優しいですものね。LAもそうだけれど、対するNYはやはりクラクションの嵐…モントリオールもかなり内陸ですけれど、この広い北米大陸ではしっかり東になるのね。
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Unknown (やおり)
2007-06-27 00:19:24
おひさしぶりで~す♪
国境を越えた家族愛、素敵です。

日本では主婦向けのバラエティーで「嫁姑バトル!」なんていうしょっぱい企画モノが平日午前にオンエアされておりゲンナリしますが(←あたしもなんでそんなの見ちゃうんだか?)、yokoさんのご家族はほんと素敵です。あったかい…。
なんだかグッときてしまいました♪
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日本刀! (mana)
2007-06-27 11:42:16
ちゃんとポンポンってするやつもあったのかな?
アレしてないとすぐにサビちゃうって居合いしてる友達が言ってたような
ほんとにいい旅だね~
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フレンチ (Yoshimi)
2007-06-30 11:20:02
お母さんすごいですね!!一回習っただけで流暢に話すなんてうらやましい
うちもフレンチ流暢にしゃべりたい
英語すらうまく話せないうちにとっては無理な話ですが・・・

良い家族に囲まれているYokoさんは幸せ者ですね
ご家族とYokoさんに幸あれっ
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賽銭箱 (hiro)
2007-07-02 00:58:18
教会の入り口に日本と同じように賽銭箱があるようですが、気づきましたか。寄付を求めているので趣旨は異なると思います。すべての教会にあるものでもないようです。
ボクは英語に苦しめられました。何年経っても数字の聞き取りには自信がもでませんでした。いつも数字を一字一字読んでもらい確認しました。
帰国後扁桃腺摘出手術を受けました。麻酔から覚めたとき、看護婦さんから、大分うなされていましたよと言われました、それも英語で。ボクも日本語が話したよと夢うつつにもがいていた自分を覚えています。英語に慣れる、日本語も早口になります。未だに周りの人から早口と言われます。
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Unknown (けいこ)
2007-07-02 10:22:07
写真がとても素敵ですね。
みとれてしまいます

両方のご両親もとても楽しんだ旅行のようですね。
呼んでいる私も楽しい気分になれました
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Unknown (yoko)
2007-07-02 22:30:53
wanbiさん

ノートルダム、わたしは今回で3回目だったんですけれども、何度見ても感動します。
長崎の聖堂ですか!見に行ってみたーい!

今回の家族旅行、自分で言うのもなんなんですけど、ほんとに楽しかったんですよね~。
わたしが思うに、私の両親も夫の両親も、異文化に対する興味とか好奇心とかが尽きることなくて、食べ物も言語も何でも、新しいものを何でも受け入れられるような懐の広さがあって、それが今回の旅を楽しくしたんではないかと。感謝感謝、ですね!

それから、wanbiさんの言う通り!
いい季節だったと思います!昨日実はノートルダム近辺を夫とふたりで歩いてきたんですけど、すごい人・人・人!
夏や秋の観光シーズンは、人込みの中にいるだけで疲れちゃいますしね。
初夏だと、緑も花も溢れているし、人込みにもまれることなく、ゆったり歩けて、最高ですね!!


yukaさん

ありがとうございます。いい家族を持って、幸せモノですね、私たち夫婦は。
みんな、面白い人たちが集まっている、っていうのも、あると思います!(笑
なんだかいつも笑いが絶えませんからねぇ~。

そうですね、宗教とか関係なく、あの美しさは純粋に感動しますよねー!
上の写真をみても、「いや、ホンモノはもっと・・・」とついつい思っちゃう。
何度でも、行きたい場所です。


なっちゃん

そうそう、ホンモノを見においで~!
モントリオール、お洒落な街だとわたしも思うよ。でもね、気張ったオシャレじゃなくって、みんなオシャレを楽しんでいるような、余裕があるんだよね。

円満なのはね、きっとあれだね、必要なのは「酒」と「笑い」だね。
このふたつだけは、絶えなかったね、うん。
あ!あと美味しい食べ物もね♪
来月、がんばれ~日本人嫁!!


裕美さん

ありがとうございます。夫の両親は、日本刀もそうですけど、家族親戚みんなにお土産を持ってきてくれたというのも、とても嬉しかったみたいです。
それに、親戚一同もみんな、なんとか私の両親の隣に座ろうとすごかったんですよ~!言葉通じないくせに!(笑

車の運転は、やっぱり違いを感じますよね~。西側は気候が穏やかだから人柄も穏やかになるんでしょうかね?
何もそんなところで停まってくれなくっても・・・というようなところで停車して歩行者ににっこり笑顔をおくったり。

昔バンクーバーでも、公共交通機関のストライキが長いことあったりしたんですけど、お年寄りが歩いてたり、バス停で来ないバスを待っていたりすると、若者が車を停めて、行き先が同じならみんな乗せて行ってくれたりしたんです。車の中で自己紹介しあいながら「じゃぁ帰りは××で待ち合わせましょう!」ってなったり。

モントリオールじゃ歩行者がクラクション鳴らされることもあり・・・。
西と東でこんなに違うなんて、面白いですね!


やおりさん

国境を超えるランゲージ、それは酒だ!と叔父さんのひとりが言っていたような。(笑

嫁姑・・・っていうの、カナダにもあるらしいんですよねぇ~、実は!!これもまた、国境を越えた万国共通のバトルでしょうか
トロントで両親を見送った後、わたしはバスでモントリオールまで帰ってきたんですけど、バスの中でモロッコ人の女性と友達になったんです。結婚したばかりで、いろいろと嫁姑の人間関係について話してましたね~・・・。モロッコにも存在するらしいですよ、ソレ。


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