去る11月10日、雨の舞鶴公園。
傘の花咲く中、さよなら原発!九州沖縄大集会が開かれました。
それぞれの思いや願いのこもったのぼりや横断幕、ゼッケンなどが並ぶ中、
壇上ではなぜ反原発なのか、今の福島の方々の思い、九州の人たちへの訴えなど、
力強いアピールが続きました。
特に印象的だったのは、学者や運動家ではなく、『普通の主婦』と言われる方の率直な発言でした。
ここに集まってきたのは、なにもものすごい運動家とかではなく、
ごく普通に生活している人々の素直な感情、原発は危険であり、
すぐに止めなければならないという意思を表明したい人々の集まりであったということを実感しました。
デモの中に、バギーを押しながら参加しているお母さんがいました。
お子さんは二歳半。バギーを嫌がるお子さんを途中から抱っこしたまま、歩いていました。
ようやく天神に着いて流れ解散となりましたが、自主的に九電前までデモを続ける人々も。
その中にお子さんを抱っこしたままのお母さんの姿もありました。
思わず「重たいでしょ」と声をかけると、「子どものためです。」と力強く言われました。
お子さんは12キロもあるそうです。そんな思いをしてまでも、じっと黙っているわけにはいかないという
必死さが伝わりました。
小泉元首相が原発即ゼロと言い切っています。放射性廃棄物の最終処分場をつくることができない、
だから原発は動かせないという明快な理論です。
あとは「原発をなくしていく」という国民の強い意志が首相の背中を最後に押すのだと
朝日新聞の社説に書いてありました。
そういう意味で、この大集会での1万人余りの意志は、はっきりと表明できたと確信できました。