さよなら玄海原発の会・久留米

佐賀県玄海町にある九州電力玄海原子力発電所から福岡県久留米市は直線距離にして65km。久留米から発信!さよなら原発!

2011年玄海原発 ー 九電提訴 原発運転差し止めへ 

2011年12月30日 21時59分26秒 | 原発にまつわるアレコレ
2011年が暮れようとしています。

決して忘れることのできない年となった2011年。
決して忘れてはいけない。
私たちがどう生きるのか、問われた9ヶ月でもありました。

9月2日に『さよなら玄海原発の会・久留米』を発足させて以来、さまざまな活動に取り組んできました。
原発関係の講演会があると聞けば、少し遠くても出かけていきました。
参加して学習するほど、知らないことの多さ、原発の怖さに気づかされました。

佐賀県庁での県議会や特別委員会の傍聴、地方裁判所や九電交渉にも、初めて参加しました。
やらせメールや九電の体質は、枝野さんや郷原さんを呆れさせ、今や玄海原発は全国に知れ渡りました。
多くの国民の皆さんに、その実態をわかっていただき、一緒に考えていただくよいきっかけになったと思います。(情けないことですが。)

原発は、どう考えても、人間と共存できないものである。
今回の福島のようになってしまったら、だれも止めることができない、暴走してしまう恐ろしい魔物のようなものだということがわかった以上、これを放っておくことはできません。
こんな危険なものを次の世代に残してはならないのです。

福島から避難してきている方々との出会いも、運動の原動力となりました。
家族と離ればなれの暮らし、被曝の恐怖、なんの補償もなく先が見えない、故郷を失った喪失感・・・その思いを ほんの少しですが、共有し合いながら、共に活動してきました。

12月27日、市民団体『プルサーマル裁判の会』が、九電玄海原発の安全対策は不十分だとして、九電に対し1、2、4号機の運転差し止めを求めて佐賀地方裁判所へ提訴しました。
また、3号機で使われているプルトニウム・ウラン混合酸化物燃料の使用差し止めを求めて提訴した129人は、3号機の運転差し止めも新たに行いました。
私も、原告団として参加しました。本会員も7人ほど来ていました。
玄海原発のすべてが廃炉になるまで、取り組んでいく覚悟です。

新しい2012年は、平穏で安心して暮らせる、真の平和な世界になるよう、皆様と実のある活動を連帯して進めていきたいと思っています。 

さて、2012年1月28日(土)6時半からえーるピア久留米にて 原発問題に詳しくわかりやすく話をして頂ける『山中陽子さん』をお迎えして【原発の今・玄海の今・放射能の今】の学習会を行う予定です。特に上映会に参加していただいた新会員とマスコミ・広報でも久留米地区・筑後地区で不安や疑問に感じてある市民の皆さんにも参加を呼びかけていく予定です。 
たくさんのご参加をお待ちしています。
                   代表 井上義昭     連絡 携帯℡ 080-3229-3838

来年も、どうぞよろしくお願いいたします。

1月の学習会について

2011年12月25日 01時17分02秒 | 原発にまつわるアレコレ
激動の一年も 残りあとわずかとなりました。
本日、12月25日をもって 玄海原発4号機が定期検査のため停止しますので、九州にある6基の原子炉すべてが停止するということになります。

今後は、再稼働をさせない取り組みが必要です。

12月22日に実行委員会を開き、1月の取り組みを決定しました。

原子力発電の問題点と現状、今後の取り組みについて学習をともにしたいと思います。

積極的なご参加をお待ちしています。

   テーマ;『原発事故と放射能を考える』

   日 時;2012年1月28日(土)18:30~20;30
   場 所;えーるピア久留米301.302会議室
   講 師;山中陽子さん(たんぽぽとりで)
   参加費;300円
   託児もあります。

 年が明けましたら、再度ご案内いたしますが、
 さっそく新しいカレンダーにご記入をお願いいたします。

「福島からの避難生活者の話を聞く会」in鳥栖

2011年12月22日 17時48分29秒 | 原発にまつわるアレコレ
明日の情報ですが、ご紹介させて頂きます。

鳥栖の原発いらんばい・鳥栖の会プレゼンツ

「福島からの避難生活者の話を聞く会」

12月23日(金・祝)午後3時~5時半にあります。

会場は鳥栖キリスト教会(鳥栖市元町1255)です。

内容は、避難生活者の方々を招き、
お茶会スタイルでカジュアルな会で、避難者の方でお話しいただける方の話と
福島に4月から月に1度ペースで行ってある、先日チェルノブイリ・ハートの上映会の時に
ギターで歌を歌って下さった、野中さんの報告があります。

ご参加頂ける方は、四人分程度のおやつ(ケーキで、お菓子でも!!)をお持ち頂けると嬉しいです。
↑これが参加費みたいな感じです。(何となくクリスマスパーティーぽく!笑)
お茶、コーヒー、オレンジジュースはこちらでご準備させて頂きます。

来れる方は、14時半から準備がありますので、ご協力お願いいたします。

何かありましたら、ご連絡頂けると幸いです。

080-3221-6997
zacoakko@q.vodafone.ne.jp

井上までお願いします!!
たくさんの方にこのメールを転送して頂けると有難いです。m(_ _)m

直前のお知らせで失礼いたしました~♪

小出裕章さんの講演会に参加して 

2011年12月19日 19時57分47秒 | 原発にまつわるアレコレ
12月17日(土)14時 

小倉北区 真鶴会館は熱気に包まれていました。
小出さんに会える、お話が聞けるということで、1時間前から席は埋まっていきました。

新幹線が1時間近く遅れたということで、開始時刻ぎりぎりで到着された小出さん。
あわてる風でもなく、テレビで見ていたそのままの小出さんが目の前に登場されました。

講演内容を箇条書きします。

・原子力発電所は「海温め装置」である。電気出力100万kwの原発なら、海に200万kw捨ててい  る。
 そのために、放射能や化学物質を海に捨て、海水を約7℃上昇させている。

・原発は、止めることができない「崩壊熱」というのが、大きな問題である。

・野田首相が冷温停止状態と宣言したが、あれはおかしい。
 「冷温停止」とは、100℃以下の水の中で、炉心もあって、容器も溶けていない状態のことを言  うのである。

・福島の事故で、大気中に広島原爆の170発分のセシウム137が放出したと言われているが、実際 は、この2.5倍はあると言われている。地下にも漏れている。

・福島県の東半分を中心にして、宮城県と茨城県の南部・北部、さらに栃木県、群馬県と千葉県の北  部、新潟県、埼玉県と東京都の一部地域が、放射線管理区域にしなければならない汚染を受けた。

・国民が法律を破ると 国家は処罰する。
 それなら、法律を守るのは、国家の最低限の義務であろう。
 日本では、一般人は年間1ミリシーベルト以上の被曝をしてはいけないし、させてはいけないという 法律がある。
 放射線管理区域から、1㎡あたり4万ベクレルを超えて放射能で汚れたものを管理区域外に持ち出し てはならないという法律もあった。
 福島原発事故を引き起こした最大の犯罪者は政府であり、その政府は事故が起きたら、それらをすぐ に反故にした。
 日本は、本当にこれで「法治国家」と言えるのか?

・人々が普通に生活する場が、放射線管理区域以上に汚れてしまった。
 土地も食べ物も、がれきも下水の汚泥も、すべてが放射性物質になった。
 放射能で汚れた世界で生きるしかない。

・地下に眠るウランなど、もともとエネルギー資源にはならない。
 それほど埋蔵量は少ないのだ。

・世界でも、高速増殖炉は ことごとく失敗している。
 日本は、もんじゅだけでも、すでに1兆円の金を捨てた。
 現在の裁判の相場では、1億円の詐欺をすると、1年の実刑を受ける。
 では、1兆円の詐欺をしたら、何年の実刑になるのだろうか。

   正解は1万年である。

・原発がなくなったら、電気が足りなくなると言って、国民をだまそうとしている。
 日本の発電設備の量と実績から考えて、電気が足りなくなることはない。
 最大需要電力量を考えても、十分に足りるのだ。ごまかされてはいけない。

★2時間、たっぷりとお話をお聞きした後、質問もたくさん出されました。
『3.11以後、いろいろ考えてきたが、何をしていいかわからない。
 私に何かできることはありますか?』
 との質問に対し、小出さんは、
『それは、私にもわかりません。わかっていたら、私がすでにやっています。
 自分で考えて、できることをやってください。』

 そして、最後に
『皆さんが、わき上がってくること、どうしてもやりたいということをみんなでやれば、原発を止める ことができると思います。』
 と締めくくられました。

★40年 諦めずに訴え続けてこられた、そして研究し続けてこられた小出さんならではの論理と哲学。
 その話は明解で、わかりやすい言葉で丁寧に語りかけ、原発と人類の共存はありえないのだと、静か に強く訴えかけるすばらしい講演会でした。