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MAX真吉の中年真っ只中~!

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「ブラック・レイン」 ~オーディション編~

2010-05-22 15:00:13 | 元スタントマン
前回の続き 「ブラック・レイン」 ~オーディション編~

バイクのことがよくわからない人にはちょっと理解しにくいと思いますが・・・
それにまた長文になってしまったので興味のある人だけ読んでください。

俺が受けたオーディションは“暴走族”役ということでした。
オーディションを受ける段階までは詳しい内容は全く知らされず
オーディション会場に“バイクを持っている人はバイクに乗って来なさい”
ということだけ連絡を受け、
当時乗っていた『ヤマハFZ400N』でオーディション会場に乗りこんだ。


ヤマハFZ400N(1985年式) 
〔車体カラーは赤やったけど缶スプレーでガンメタに塗った。アンダーカウルはRZ250R用。〕
 

オーディション会場の場所ははっきりとは憶えていないけど
大阪市北区か福島区あたりのだだっ広~い更地で
いまのスカイビルやウエスティンホテルがあるあたりやったと思う。
更地なので地面はアスファルトではなく砂地でところどころ小石なんかも転がっていた。

オーディション会場には30人くらいの若者が集まっており
その若者たちの所有車であろう十数台のバイクも止めてあった。
250ccや400cc、750ccもあった。
その時は俺はまだ中型免許しか持っていなかったので
750cc(ナナハン)に跨ってる奴を見て

「あいつ大型免許持ってるんか・・・負けたわ・・」とちょっと弱気にもなったりした。

※当時は自動二輪大型免許は現在のように誰もが教習所で簡単に取得することができなかったため
 運転免許試験場での一発試験に合格した者のみが取得できたのだ。
 その合格率は10%未満ともいわれるくらい超難関で自動二輪大型免許所得者は
 中免ライダー達から崇拝され、憧れと尊敬と嫉妬の対象であった。
 ちなみにこのオーディションのすぐあとに俺も自動二輪限定解除(大型二輪)取得しました。

数人の日本人スタッフと外人スタッフがいて
その中でプロレスラーのような大柄の白人がいた。
その大柄な白人のこそがスタントコーディネーターのボビー・バースだった。
MAー1にジーパン、アポロキャップを被り
いかにもアメリカの“スタントマンの親分”って感じで渋かった。
その時はボビー・バースのことは全く知らなかったけど
ハリウッドでも有数のスタントコーディネーターらしい。

そんなボビーがオーディションの説明を始めた。
もちろん英語で。通訳の人が日本語で訳してくれるのだが
ボビーは身振り手振りのジェスチャーや“擬音”が多いので
だいたい何が言いたいのかは理解できた。

「あなた達のバイクテクニックを見せてもらいます。
 私の周りをバイクでグルグル回って下さい、スピードは出さずゆっくりと。
 危険だと思ったら足をついてもOKです。」

オーディションが始まり、一人ずつ、ボビーの周りをグルグル走る。
バイクを持っていない人は他の人のバイクを借りて乗っていた。
俺も他人に自分のバイクを貸すのはいややったけど
2、3人に自分のバイクを貸してあげた。

地面が砂地なので車体を倒しすぎたり、アクセルを開けすぎると
タイヤがズルッ!っとスベってしまうのでなかなか難しい。
何人か転倒していた奴もいた。

俺の順番がやってきた。緊張はしていたものの実はちょっと自信もあったのだ。
オフロードバイクで淀川河川敷を走り回っていたしFZでも公園などの砂地で
タイヤを滑らすテクニックはけっこう練習していたのだ。
その甲斐あって俺はなかなかうまくボビーの周りをグルグル走れたと思う。

グルグル回るテストが全員終わり
数人だけがボビーに指名されて、もう一度、別のテストをすると言うのだ。
俺も指名された。

今度はもう少し高度なテクニックだった。
ボビーは“擬音”と大きなジェスチャーで

「ギュルギュルギュルーーー!」「ブォーーーン!」「キキーーー!」「ザザーーー!」っと説明する。

 ホイールスピンさせて急発進、そして急ブレーキで止まれと言うのだ。

俺はオフロードバイクではやったことのあるテクニックだったけど
FZではそんなことはやったことがない・・できるかな・・と不安やったけど
本番、思いきってアクセルを開けクラッチを繋いだ!

「ギュルギュルギュルーーー!」「ブォーーーン!」「キキーーー!」「ザザーーー!」 バッチリ決まった。

自分でも正直驚いたわ。
ちょっと“まぐれ”気味で出来てしまった。
ボビーは満足そうな表情をしていた。


(こんな感じでオンロードバイクを砂地に乗り入れて練習していた経験が役に立った。
 この写真は海の近くで遊んでた時のもの、普段は海パン、ビーサンではバイクには乗っていませんよ)

バイクの実技テストが終わり、全員だったかどうか忘れたけど写真を数枚撮られた。

ボビーが
「あなた達のバイクテクニックは理解しました。
 バイクの大きさ、タイプもちゃんと考慮しています。
 今日は監督のリドリー・スコットはここにはいませんが
 最終判断はすべてリドリーがします」ということだった。

要するにボビーがバイクテクニックを判断してリドリーが写真を見て決めると言うのだろう。

俺はこの時点では「まあいけたやろ。合格やろ。」と思っていたのだが・・・

最後にスタッフの人が
「このオーディションは東京、名古屋、京都でも行います(行いました、やったかな)
 その中で8名だけを選考してキャスティングします。」と言うのだ。

「ええ~っ!たった8人だけ?
 今日この大阪だけでも30人くらいおるやん・・
 東京、名古屋、京都っていったい全部で何人おるねん?
 100人以上はおるんやろなー、もっと上手いやつばっかりやろなー」

やっぱり俺はあかんかなーっと不安になっていたけど

後日、めでたく「オーディションに合格しました」と電話がありました。


        つづく・・・次回「ブラック・レイン」~衣装合わせ編~
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ハリウッド映画デビュー!・・・ちょっとだけやけど。

2010-05-20 21:22:17 | 元スタントマン

俺は1989年に公開されたアメリカ映画「ブラック・レイン」にちょっとだけ出演してます。
一応、故・松田優作演じる冷酷非情な若きヤクザ“セイトー”の手下の暴走族の一人という役どころです。
俺の出演シーンはワンシーンのみですが、
厳しいオーディションを勝ち抜いて(今思えば運が良かっただけかも・・)
あの大作に出演した経緯をお話します。

「ブラック・レイン」の撮影は1988年の年末やったと思います。
当時21歳だった俺にとって1988年は波乱万丈の歳だったのです・・・

1988年の春に自主制作映画の撮影で飛び降りスタントに失敗し、
“下顎複雑骨折”という大怪我をしてしまいました。
※この大怪我のことについてはまたいつか詳しく書きます。

怪我をして約3ヶ月入院して一度退院したのですが再手術の為に2週間の再入院をしていました。
ブラックレインのオーディションはこの二回目の入院の直後に受けたと思います。
もうかれこれ20年以上前の事なので記憶もあいまいな部分が多いのですが
入院していた病院の看護婦さんたちに

「俺、今度はアメリカの映画に出るかもしれんでー!」と話しまくっていたのに

看護婦さんたちは

「なに夢みたいなこと言うてるのー、またケガするでー!」

と呆れ顔で言われた事だけははっきり憶えているのです。

それまで自主制作映画や関西ローカルTV番組の出演しか経験のなかった俺にとって
ハリウッド映画出演なんてまさに夢のようなことでした。

「ブラック・レイン」のオーディションの話は再入院する直前に
当時のアルバイト先(ダスキンサービスマスター大阪店)で知り合ったYくんに教えてもらいました。
Yくんもアルバイトをしながら当時大阪の大手イベント会社「L社」に所属しており
将来はタレントを目指していました。現在は怪しい(?)謎のマジシャンをやっているそうです。

そんなYくんが
「今度、大阪で凄い映画の撮影があるらしいですよ!」
「バイクのうまい人探してるみたいですよ、オーディションあるらしいですよ!」

俺は「なにぃ~っ!? それはほんまか? オーディション受けるわ!!
  でももうすぐちょっと入院せなあかんねん、もし入院中にオーディションあったら
  病院抜け出してオーディション受けに行くから絶対教えてくれよ!」

  っと必死にYくんにお願いしたと思う。

運良くオーディションは退院後にありました。

YくんにL社に連れて行ってもらいO氏に合い、
自分のプロフィールや宣材写真を渡し、
後日「ブラック・レイン」のオーディションを受けることになりました・・・・。


            つづく・・・次回「ブラック・レイン」オーディション編
コメント (4)
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ムキムキトラボルタ

2010-05-18 19:20:25 | 映画

前回のハゲトラボルタに続いて今回はムキムキトラボルタのお話です。
(ムキムキって死語?ムキムキマンて知ってる?)

現在公開中の「パリより愛をこめて」のトラボルタはめちゃくちゃ強くてカッコいいけど
やっぱちょっと太り過ぎなんですよー。昔に比べてかなり。

最近の若い(と言っても30代)映画好きの人はジョン・トラボルタといえば
「フェイス/オフ」(1997年)とか「パルプ・フィクション」(1994年)で
トラボルタを初めて観たのではないでしょうか?
確かにフェイス/オフのトラボルタもパルプ・フィクションのトラボルタもカッコよかった。

しかし俺と同世代くらいの人にとって一番カッコよかったトラボルタは
「スティン・アライブ」(1983年)のトニー・マネロ役じゃないですか?!
まあこれも人それぞれの好みなので今のデブトラボルタが好き!って言う人もいてるやろうし
「サタデー・ナイト・フィーバー」のプレイボーイなトラボルタが好きな人もいるでしょう。

「サタデー・ナイト・フィーバー」(1977年)や「グリース」(1978年)が公開された時は
俺はまだ小学校5年生か6年生でしたがグリースは劇場に観にいって
次の日、教室の机の上でトラボルタごっこしてました。

「スティン・アライブ」ですが「サタデー・ナイト・フィーバー」の続編という設定で
街のディスコキングがブロードウエイのプロのダンサーを目指すお話です。
注目すべきはジョン・トラボルタのシェイプアップされた肉体。上の写真です。
この映画の監督であるシルベスター・スタローンの元で鍛えたらしい。
ダンスシーンはとにかくエネルギッシュででワイルドでセクシー!

俺と同世代のプロのダンサーたちも
この「スティン・アライブ」のトラボルタを観て
プロのダンサーを目指したっていう人も多いでしょうね。

公開当時高校2年生だった俺はこの映画に熱狂した。
当時からすでにアクションスターを目指してた俺ですが「スティン・アライブ」を観た後は
“ダンサー”にもなりたいわー!と思ったんです。

感動した映画の影響をモロに受けやすい俺は高校2年生の時、
修学旅行のリクレーションで友達数人と「スティン・アライブ」を踊りました!
俺はもちろんトニー・マネロの衣装でトラボルタになりきりました!
数週間かけて練習したのですが本番、俺はかなりみんなとズレてたそうです(苦笑)
リズム感無いんです。。。ダンサーはあきらめました。

高校2年の時の俺です。衣装は黄色のTシャツ切り裂いて作りました。
俺がリフトアップしてるのが高校時代の悪友、T田くんです。
後ろにいるのはK崎くんです。 みんな元気かなー。
コメント (2)
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ハゲトラボルタ、最高~!!!

2010-05-16 14:12:05 | 映画


映画「パリより愛をこめて」を観てきました。

いや~、かなりおもろかったです!

ネタバレになるので具体的な内容やストーリーは書きませんが・・・

ド派手なガンアクション!スリリングなカーチェイス!
格闘アクションは期待してなかったけど
なんとトラボルタがスティーブンセガールばりの“合気道アクション”を華麗に決めまくります!
ハゲトラボルタ、大暴れ~!撃ちまくり~!めちゃくちゃ強い~!
“無敵のヒーローもの”はやっぱ観てて気持ちいいです。

俺の嫌いなCG、VFXもごくわずか(だと思う)
実写ならではの迫力と緊張感にドキドキハラハラしながら楽しめた。

映画が始まって“つかみ”のアクションが始まるまでちょっとダルく感じたけど
アクションが始まってからはストーリー展開もスピーディーでドラマチックでよかった~。
ガンアクション好き、カーアクション好きは必見やと思います!
自信を持ってオススメ!!!
でも、映画の好みや評価は人それぞれなのでもし観に行って面白くなくても怒らないでね。

アクションやスタント関係の仕事をしている人はみんなそうやと思うけど
映画の中でアクションシーンが始まると、眼を皿のようにして
「今のは当たってない!」(当たったように見えない)とか
「カット割りおかしいで!」とか「吹き代えバレバレやで!」
などとチェックしまくるでしょうが、スタントマンを引退した俺もやはりそこは同じで
この映画の中にもトラボルタのスタントダブル(吹き代え)のモロわかりカットがあります。
そういう粗探しとかも含めて“アクション映画”というものは楽しいもんですね~。

ジャッキーの「KARATE KID」(原題)も楽しみや~!
ジャッキーって“カラテ”ちゃうやん! カンフー?クンフー?
まあ何でもええけどウィル・スミスの息子、なかなかええ蹴りするやんけー!
コメント (3)
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ツーリングのええ感じの写真

2010-05-15 06:37:18 | XR250モタード
ツーリングが好きで(といっても年に2、3回くらい)いろんなところ走ってます。
若いころはオンロードでもオフロードでもぶっ飛ばしてたけど
40歳過ぎてからはのんびりゆっくり走るのが好きになりました。

バイク歴27年になりますが、のんびりツーリングに出かける度に
なんか改めてバイクの素晴らしさを再認識したりします。
バイクには一生乗り続けるでしょう。

兵庫県、神鍋高原付近の林道


東京タワーとXR、お似合いでしょ?


国道309号 行者還トンネル付近(だったと思います)


今年の夏はどこへ行こうかなー♪
コメント (2)
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