大和ヒトシの足踏み行進記~ママチャリ日本一周編~

大和の唄と三線・俵積田等による日々日記番外編

73日目

2005年06月13日 23時22分11秒 | 厚沢部町(北海道)⇒階上町(青森県)
ビールの酔いでグイッと1時くらいまでは寝れたけど、その後は人の出入りであまり眠れず、3時半には諦めて起きる。が、なんだこりゃ、ヒザが動かねぇ…。痛いを通り越してもはやカチンコチンになってビクともしません。おーい起きろよー。
しばらくマッサージしてたら除々に回復してきました。どうやらまだ寝てたみたい。という事にしておく…。
寝袋をたたむ。しかしながら睡眠が足りてないのでボーっとその場にたたずむ。
30分ほどしてから外に出てみる。雨土砂降り。テンション激下がり。ケータイで天気予報を見てみる。バッチリ雨マーク。今日進みそうな所もチェックしてみる。これまたバッチリ雨マーク。
ここは居心地もそこそこ良いし、ヒザの状態も良く無いし、今日は休んで歌詞でも書こうかな?
しかしながら、友人知人と会ってる時は別として、進まないで同じ所にとどまる事はすごく勇気がいります。時間が物凄くもったいなく感じてしまう。それだけ帰りが遅くなる。家にいるならまだしも、今オレには家は無い。ここにとどまればそれだけ帰りも遅くなる。
む~。
まぁでもオレは何の為にこの旅を始めた?オレの本当のすべき事は何か?ただ自転車を漕ぐだけか?早い期間で日本を一周する事か?
自分に問う。
そうだ今しか今にしか書けない歌詞があるハズ。
決めた。今日はここにとどまり、歌詞を書く事にした。
しかしなぜだか同時にホッとした。今日は自転車を漕がなくてイイ。こんなに嬉しい事は無かった。
あれ?オレっていつからこんなに弱くなったんだろう。情けない…。
ふと、もう一度外の様子を伺いに出た。
雨はまだ降り続いてはいたものの、だいぶ弱まっていた。
行こう。やっぱ行こう。
一気に支度をし、一気に飛び出した。
途中、雨は本降りになる。
田舎道が続く。コンビニなんてない。てか人がいない。同じような景色が続く。自分は果たして前に進んでるのかどうかもわからない。途中でカッパが破けた。服はびしょびしょ。気温が何度なのかわからないけどとりあえず寒い。やばい。ちょっとこれやばいかも。
予定してたルートを大きく変更し、ここから一番近い30キロほど内陸に行ったところにある道の駅に行く事にした。どんな駅かもわからないけど、ワラにもスガル思いで。
昼過ぎに着いた。畳がある休憩室があった。どうやら24Hオープンらしい。助かった。
テレビがあったのでボーっと見てるとちょうど映画が始まった。そういや映画、てかテレビ見るの自体久々だなぁ。「THE FAN」という、とある熱狂的野球ファンの行く末を描いた映画だった。ほのぼの青春映画かと思ったらすごい怖い映画だった。しかし結局この映画は何を言わんとしていたのかは解らなかった。オレの理解力が乏しいのかな。
途中、駅のオバチャンが話し掛けてきた。
どこから来たの?
いつものように答え、いつものように会話は進んだ。
北海道は何が一番おいしかった?
ん~、しいて言えばいくら丼っすかねぇ。(てかいくら丼しか食べて無い。笑)
へぇ、アタシらなんかいつも食べてるから美味いと思わんけどねぇ。これ食べてごらん。
そういうとお菓子をくれた。ここの特産品らしい。なんか変な味だ。
変な味でしょ?
!…ビビッタ。心を見透かされたかと思った。
今日は休憩室でゆっくり休んで行きな~。
ありがとうございますと礼を言い、その晩はぐっすり寝た。
起きたらまた明日がやってくる。
いつまでオレは明日に立ち向かうのか。
いつになればいつになれば。

本日は写真未撮影の為、とある日の長すぎる一本道にて。

今日の移動:白糠町(北海道)→大樹町(北海道)
走行時間:7時間
走行距離:122.1Km
積算距離:7100.6Km