「コロナ死亡者数」 と 「老人人口」

　Ｎアッチ系の「ニュースウソッチ９」では、「コロナワクチン接種後に亡くなった人」を「コロナ禍で亡くなった人」として紹介したようですが、正確性に欠いていたとは雖も、間違いと迄は言えません。

　武漢で作られた「新型コロナウイルス」が変異して世界に拡散した「コロナウイルス」は、その病原性は兎も角、「コロナ禍」を招いた事は間違いありません。

　「禍」は「災い」の意味なので、天災や人災も含まれ「コロナウイルス」に起因する諸々は「コロナ禍」と言えます。当然乍ら「ワクチン接種後の死亡」は、若しかすると最大の人災かも知れませんし、少なくとも「コロナ禍」の一つと言えます。

　なので、「Ｎアッチ系」は「ワクチン接種＝コロナ禍」であると分かっていて、ワザと「問題放送」を流したのかも知れません。

　東洋経済ONLINEの「新型コロナウイルス国内感染の状況（最終更新：2023年5月6日）」を各都道府県の人口順に並べ、「コロナ死亡数」と「老人人口」との比を調べると、

都道府県：コロナ死亡数：老人人口　：参照比
東京　　：　　８１１７：　３２０２：２．５
大阪　　：　　８５５７：　２４４２：３．５
神奈川　：　　４３３４：　２３７６：１．８
愛知　　：　　４３６３：　１９１８：２．３
埼玉　　：　　４００７：　２０００：２．０
福岡　　：　　３２０５：　１４４５：２．２
千葉　　：　　３９４４：　１７４８：２．３
兵庫　　：　　３９０８：　１６０８：２．４
北海道　：　　４６０６：　１６８６：２．７
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沖縄　　：　　１０１６：　　３３９：３．０
岐阜　　：　　１１２４：　　６０５：１．９
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島根　　：　　　３０３：　　２２９：１．３
高知　　：　　　６０２：　　２４５：２．５
徳島　　：　　　４２３：　　２４７：１．７
鳥取　　：　　　２６７：　　１８０：１．５
　（合計：　７４６６９：３６２７０：２．１）

コロナ死亡数；生前死後を問わず、コロナ陽性と判断された死亡者数。
老人人口　　；65歳以上の人口（千人）。
参照比　　　；コロナ死亡数と老人人口の比率Ｘ１０００。


　「検査陽性者数（ここには載せていない）」は人口の多い東京がトップなのですが、「コロナ死亡者」は大阪が第一位です。


　「６５歳以上の人がコロナ死亡数の９０％以上を占めている」ので、老人の多い東京の「コロナ死亡者」が最多となる筈ですが、死亡数では大阪が最多です。「参照比」では沖縄も３．０と大きく、老人数の割にはコロナ死亡数が多いようです。

　「大阪と神奈川」「高知と島根」は、老人人口がほゞ同じなのに、「コロナ死亡数」は約二倍の開きがあります。逆に「沖縄と岐阜」は老人人口が二倍の差があるのに「コロナ死亡数」はほゞ同じです。

　「老人を守るために、マスク着用とワクチン接種を！」との標語にも拘わらず、大阪・沖縄・高知はコロナ対策が徹底せずに多くの老人が死亡したと言え、島根・鳥取・徳島・神奈川は民度の差で成功した事になります。

　・・・との詭弁は無しにして、数値を素直に見ると、これらは「老人人口」と「コロナ死亡数」とには相関性が無い事を示しています。

　若しかすると「Ｎアッチ系」は、超過死亡の異常な増加も含めて「コロナ禍はコロナ対策禍」であると理解したのかも知れませんww