「かおパンツ」 と 「しりパンツ」

　少し前に流行った「安心してください！はいてます」が、今では「はいてください！安心します」になった「かおパンツ」ですが、幼児が「かおパンツ」を穿いたまま吐くと窒息死する恐れが有るそうです。但し、「しりパンツ」は幼児を含めた全ての人に有効なようです。

　「しりパンツ」の場合は、精々１時間に一回程度の「気体放出」なので問題ない？のですが、「かおパンツ」の場合は１分間に１２～３０回程度の「吸排気」をしているので臭いが蓄積します。

　この「臭い」の正体は、上下ともに細菌やウイルスの排泄物なのでヒトの健康状態を測るバロメータにもなります。研究されているかどうかは判りませんが、マスクにコロナウイルスを防ぐ効果があるとしたら、マスクを検査するだけでその人が感染しているかどうかが分かると思います。当然、ウイルスがマスクを素通りして防ぐ効果が無ければ検査しても無駄です。知ってか知らずか、マスクに付着したウイルスは検査していないようです。

　「かおパンツ」を長時間はいていると臭いが蓄積し、他人に迷惑が掛かるのですが、皆が穿いている場合はお互い様と言えます。私は下着を見せて歩く趣味は無いので「かおパンツ」は殆どしないのですが、海水浴で海パンを穿いたり公衆浴場で前をタオルで隠すくらいのマナーは知っているので、多くの人が「かおパンツ」を穿いている場所では私も装着します。

　「しりパンツ」や「かおパンツ」は、気体の噴射と共に出る飛沫や固形物を防ぐ事が出来、非常に有用です。但し、臭いやウイルスは「パンツの網目」を簡単に通り抜けるので、殆ど効果は有りません。例え、生地に付着したとしても「かおパンツ」は数回の呼吸で、「しりパンツ」は次の気体の放出で剥がされる可能性が有り、安心は出来ません。単に「見えないので安心してください」と言っているだけです。

　乾燥空気の成分は、

　成分　　：分子量：組成比（vol%）
窒素　　　：　２８：７８．０８
酸素　　　：　３２：２０．９５
アルゴン　：　４０：　０．９３
二酸化炭素：　４４：　０．０４
その他　　：　－　：　－

です。

　二酸化炭素の濃度が３％を超えると人体に有害とされていて、７％を超える環境に長時間いると意識を失うそうです。ヒトの一回の呼吸で二酸化炭素濃度が３．８％に増加するので、排出する「呼気（３．８％）」が吸入する「吸気（０．０４％）」と混合すると、マスク呼吸を繰り返しているうちに人体に害を及ぼす事になります。また、息苦しくなって過呼吸になると二酸化炭素濃度が７％を超えるかも知れず、更にリスクが高まります。

　「マスク警察」が時々意味不明の言動を発するのは、若しかすると興奮して過呼吸になる所為かもしれません。但し、私は「呼吸回数と、マスクの種類による吸気の二酸化炭素濃度の変化」を計測した事が無いので、確証は有りません。

　是非とも「スパコン富岳」で、コロナウイルスには直接関係のない飛沫計算などをしてないで、「かおパンツによる二酸化炭素濃度の変化が知能に与える影響」を計算して貰いたいと思います。