テレビとうさん

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「露宇戦争」 と 「日中戦争」

2022年05月01日 | 戦争史
 今回のロシアによる特殊軍事作戦を「ウクライナ戦争」と言う報道や有識者が多いようです。確かに、ほゞウクライナ領土内だけでの戦争なので、それも良しとしましょう。

 1世紀ほど前に支那大陸で内戦(第一次国共内戦:1927~1937年)が起こり、そこに居留する世界各国の人(とは言っても、白人と日本人)が巻き込まれ(巻き込んだ?)ました。

 西安事件の後に国共合作が成立し、日本に対する
蒋介石の裏切りも有って「反日派武装勢力」と日本駐留軍との間で「支那事変(1937年)」が起こりました。「親日派武装勢力」の汪兆銘国民政府を承認した日本国が集団的自衛権の行使(余計なお世話?)として本格的な戦闘が始まりました。

 今ではこれを「日中戦争」と言うのが定説のようですが、当時の戦場は「支那大陸」だけなので、これを戦争と言うのなら「シナ戦争」と呼ぶのも、良しとされるべきです。

 20年程前からウクライナでは「新露派武装勢力(ウクライナ人とは限らない)」と「反露派武装勢力(ウクライナ人とは限らない)」との内戦が活発化し、多くのウクライナ市民が巻き込まれました。最近になり、ロシアが国家承認した「ウクライナ領域の親露派武装勢力(政権?)」との集団的自衛権の行使として「露宇戦争(ロシアは特殊軍事作戦と主張)」が勃発しました。

 「武力による国境線の変更は国際法違反」との意見も有るのですが、今のところはクリミアも含めて、「形式上」は国民投票による国境線の変更の体を成しています。若しかすると「満州国建国」よりも謀略的で民主的かも知れません。但し、日本は平和構築の為の「満州国建国」であり、日本本土の開発を犠牲にしてまでも力を注いだのですが、露国は自国の権益を死守する為に「ウクライナ東南部独立」を工作しているようにも見えます。

 ロシアの欧州に対するガス輸出はウクライナ経由だったのですが、「露宇ガス紛争(ウクライナによるガスの中抜きや未払い問題)」も有り、パイプラインを北回りで迂回するノルドストリームを完成させたのですが、今度はアメリカがドイツに対して「アメリカがドイツを守るために数十億ドルも払っているというのに、ドイツはロシアに(ガス代として)数十億ドルを支払っている」と批判した事から、不穏な空気が流れました。

 日本は支那大陸で「反共、且つ平和維持」に注力した事から「支那事変」が起きたのですが、ロシアはウクライナで「反NATO、且つ権益維持」の為に「対宇軍事侵攻」を起こしました。しかし、形式上は何れも「集団的自衛権の行使」であり、国際法には違反していないと解釈できます。

 抑々、当時の満州地域は明確な国境線も無く、歴史的な清国の故郷であること以外は、日中露いずれにも帰属していませんでした。支那大陸を支配した民族の故郷や支配地域が現在の「中共の支配領域」とするのなら、ウクライナを含むドイツ東部迄は「元朝の支配地域」であった事から、「満州」と同様に「東欧」も中国と呼ばれる事になります。

 つまり、国際法上「東欧は中国で無い」とするのなら、「満州も中国では無く」、当然「ウクライナはロシアでは無い」事も明らかです。

 但し、「侵略によって成立したロシア連邦」は、英連邦と同様に、キエフ公国(ウクライナとロシア)の領域と、言えなくもありません。




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