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「政府発行通貨」 と 「日銀発行通貨」

2021年03月07日 | 通貨(貨幣・紙幣・証券)
 政府発行通貨を「貨幣(硬貨)」と言い、その発行額は5兆円程です。日銀発行通貨で「紙幣」の発行残高は115兆円で、「日銀当座預金」には500兆円ほどありますが、その内430兆円は市中銀行が日銀に預けている「準備預金」で市中には出回っていない「ブタ積み金」です。

 この「統合政府発行通貨」の120兆円と「日銀当座預金」に預けられている500兆円を合わせた620兆円を「マネタリベース」と言いますが、民間人が現金として使えるのは「紙幣」と「貨幣」だけで、他は「銀行預金」を含めたカード等の「デジタル通貨」です。

 「日銀発行通貨」の現物は「紙幣」ですが、これが日銀の「負債」である事は今では常識になっていて、その額が115兆円程です。勿論、「負債」の反対側には「資産」が有って、主要な日銀の資産は政府が発行する「国債」です。

 「紙幣」の所有者は、紙幣を「資産」として持っているのですが、これを銀行に預けると銀行預金として「デジタル通貨」に交換されます。「預金」は預金者の「資産」なので、銀行の「負債」になります。

 これは、「負債(借金)」の反対側には必ず「資産(財産)」が有る事を意味します。つまり、誰かが「資産」を増やそうとすると、必ず他の誰かが「負債」を抱える事になり、簡単に言うと、他人の借金で自分が金儲けできる事になります。「出来る」と言うより「必ずそうなる」と言った方が正しいです。

 政府が「緊縮財政」に奔ると、民間が借金を増やさない限り市中の資金は減少します。その減少する「資産」が土地や骨董品の価値ならば、恐らくは生活に生き詰まる事は無いと思いますが、「通貨供給量(給料)」の減少ならば悲劇が待っています。

 公共事業費や防衛装備費などは公的固定資本形成になるので、「負債」と「資産」の等価交換と言え、民間の「供給能力」の範囲内ならば、国家単位の「貸借対照表」を見ると均衡していて「財政破綻」は有り得ません。個人や民間企業の場合は「キャッシュフロー」が行き詰まって「黒字倒産」も有り得ますが、(統合)政府の場合は「通貨発行権」が有るので、単に通貨を発行すれば解決します。

「国の借金が1千兆円を超えると財政破綻が起きる」

↓ 起きなかった

「国債を大量発行すると将来世代にツケを残す事になる」

↓ 民間の預金額が増えた

「コロナ対策の後始末には、増税が必要だ」

↓ ← 現在はここ



 「将来世代」とは、現在の国民が死んだ後の世代なので、今発行されている国債は「将来世代」に相続されます。若しも「所有者の資産である国債」を相続する事が「将来世代のツケ」ならば、日銀の負債である「現金」も相続すると「将来世代のツケ」になるので、財務省や池上某の子孫は自分の意志で「相続放棄」をすると思いますww

 恐らく、「理系」に限らず「文系」でも、通常の思考能力があるパンピーならば、決して「相続放棄」はしないと思います。それは自分が所有する「国債や現金」は「将来世代のツケでは無い」事を知っているからです。

 会社経営をしている人ならば理解していると思いますが、「未払い法人税」とか「納税準備預金」などの資金で、決算確定後に納税しなければならない「一見すると資産の様に見える流動負債」が有りますが、これを「将来のツケ」といいます。つまり、「将来世代のツケ」とは「税金」のことであり、保有している「国債や現金」の事ではありません。

 あくまでも、統合政府の通貨発行量は、民間の供給能力に依存するので、これを超えるとインフレが起きます。民間人が「仕事にあぶれている」状態は「供給能力が過剰」と言え、通貨を発行して需要を喚起しなければ自殺者が増加します。失業率が1%上昇すると、自殺者は2400人増加するとされています。

 大量に自殺者が出ると「供給能力の過剰」も解消するので、現在の為政者にとっては都合が良いようにも見えますが、需要も減少するので経済的にはおろかな政策と言えます。但し「地球環境を守るSDGsやESGを推進」するのなら、人口減少は良い政策と言えます。

 どちらを選択するかは、民主主義国では「国民の意志」で決まります。




2 コメント

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Unknown (hobbesgracie911)
2021-03-08 12:27:29
こんばんわ。緊急事態宣言が延長されて自殺者が増えなければいいですが。
失業率が増加して自殺者が増えるとと言うのは、日本などの発展国で見られる現象じゃないでしょうか?アフリカ、インド、中国等人口が減少してほしいところでは自殺と言う概念がない気がします。
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Unknown (yk-soft-85)
2021-03-08 18:35:03
マミーさん、こんばんわ。

アフリカ・インド・中国等は、他人や他国によっていやと言うほど殺されてきたので、種の保存の法則から「死なない努力」をするのではないでしょうか。

日本の場合は集団意識が強いので、不出来な自分が死んでも「他人が何とかしてくれる」と考えるのかも知れません。武士の切腹の場合は、自分が潔く死ぬことで「藩の取潰しや御家断絶されない事」を願っていたようなので。
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