テレビとうさん

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「PCR検査」 と 「医療体制」

2020年04月07日 | 科学
 現在の所「全量検査」をしていないので、最終感染率は判りませんが、例えばここで「感染率=0.2」とすると、任意に「PCR検査(感度・特異度が1.0の場合)」をすると、検査数の20%の「確認感染者」が確率的に判明します。

感度 :真陽性の人を陽性と判断する(正しい)確率。(ここでは、真陰性の人を陽性と誤認する確率は無視。)

特異度:真陰性の人を陰性と判断する(正しい)確率。(ここでは、真陽性の人を陰性と誤認する確率は無視。)

 ** ネット検索で調べても、「感度と特異度」の定義がこれしか判らないので、以下の計算は間違っているかも知れません。 **

 例えば、感染率が20%の100人集団を用意し全員を検査します。当然、真陽性の人は20人、真陰性は80人います。ここで、感度0.6で特異度が0.99の検査方法で検査すると、「感度」のみで計算すると12人が陽性と判断され残りの88人が「陰性+偽陰性」に置かれます。どの人が「偽陰性」か判らないので88人全員を「特異度」で計算する場合、88人の内「真陰性」である確率は80/88≒0.91になり、その内99%が陰性と判断されるので、(88x0.91x0.99=)79人が陰性と判断されます。

 陽性判断が12人、陰性判断が79人なので、「不明(偽陰性+偽陽性)」が9人になります。但し、この不明者は個人として(症状が無ければ)何方の属性に含まれているかは判りません。つまり、感染者が20%に希釈されたこの検査では、9%の「不明者」が出現する事になります。

 同様に、感染率が100%の集団の場合でも、感度0.6で特異度0.99の検査方法では、「感度」で60人が陽性判断され、残りの40人は「偽陰性」になります。「特異度」での「偽陰性の人の判断」は定義されていないので、陰性判断は0人、40人が「不明(偽陰性)」になり、不明者率は40%です。

 誰も感染していない集団100人の場合は、「感度」では陽性判断が0人(誤認は無いとする)でも、「特異度」では1人が「不明(偽陽性)」と判断されます。勿論、これは計算上の数字なので、誰が「不明(偽陽性)」なのかは判りません。1%の不明者率です。

 現在の「PCR検査」の「感度・特異度」は上記の値に近いと言われていて、「感染者」は60%の確率で特定はできても、「非感染者」の特定が難しい為、「症状のない人は患者とは見做さない」ほうが合理的と言えます。

 確認感染者を全員隔離する方法では、隔離許容数を超える感染者を確認する「PCR検査」は無意味になります。感染者確率を0.2とすると、隔離施設許容人数の5倍以上の検査数は混乱を生むことになります。また、「感染者」の20%が要治療者とすると、治療施設の25倍(0.2x0.2=0.04)以上の「PCR検査」は混乱を生むことになります。

 同様に、要治療者の20%が重症者とすると、人工呼吸器の設置台数の125倍の「PCR検査」は混乱を生むことになります。例えば「人工呼吸器の数が1万台」ならば、125万人以上の「PCR検査」をすると「医療崩壊」を起こす事になります。

 今の所「感染確率」や「重傷者確率」のデータはないので、正確な数字を算出できないのですが、中共政府は「本当の数字」を持っていると思われます。勿論「本当の数字」はWHOが公式に発表する数字ではなく、「隠蔽されている数字」です。

 この数値を知らないで大量の「PCR検査」をした結果、各地で混乱が生じています。それでもWHOは「検査、検査、検査」と、誤解を与えるような発言を繰り返し、精度が20%以下の「中国製のPCR検査キット」供給した事により、更なる混乱を引き起こしています。

 「TOKYO20202020」を、人口の20%が感染し、その20%が要隔離、その20%が要治療、その20%が重傷者、その20%が・・・・、とします。この場合、東京の人口は1400万人なので全数検査をすると、感染者280万人、要隔離56万人、要治療11.2万人、重傷者2.24万人、死亡4480人。これは感染がピーク時でも「医療体制」が整っている場合での最大人数で、しかも「PCR検査の精度・特異度が1.0」の場合です。

 「東京都民が誰も感染していない」場合でも「PCRでの全数検査」を計画した時は、計算上では1400万人の1%(特異度=0.99)である「14万人が(偽)陽性」と判断され、「全員隔離」の場合、少なくとも「14万人分の隔離施設」を準備しなくてはなりません。勿論この場合は、「武漢肺炎」の患者はいないのですが、医療資源を奪われる為に、他の病気で死ぬ人が出るかも知れません。

 「武漢ウイルス」が自然発生の場合は、感染者はそれだけでは患者とは言えず、たとえ患者でも80%はインフルエンザなどと同様に自然治癒するので、「PCR検査」は症状のある人と、その濃厚接触者に限るべきです。



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