ヨンジュン大好き★

始まりはぺヨンジュン。しかし今は超新星のソンジェに溺れ、BOYFRIENDの双子に萌えるフタマタージュンコのブログです。

記しておきたくて・・

2011年03月02日 22時05分37秒 | Weblog

学生の時、幼馴染に誘われて行ったスキー旅行。
友人の友人にも声をかけて40人集まったからバスをチャーターして戸狩へ。

その40人の中に彼はいた。


私はスキーが大好きだったけど、そこに来た人たちは段違いに上手い人ばかりで
正直私は付いて行くのがやっとの状態。
待ってもらうのが申し訳なくて、私はその集団から別れて一人で滑ることにした。
気は楽になったけどちょっと寂しいと思っていた所にその彼がやってきた。


「せっかく皆と滑りに来てるんやから、一人じゃ寂しいやん。
俺も疲れたからゆっくり滑るわ。」


そう言って私のペースで滑らせてくれた彼。


こぶだらけの上級コースでは進路を指示してくれて
転ばずに降りられた私を必要以上に褒めてくれた彼。


「夜も滑ろう」
そう言って、私を初めてナイターへ連れ出してくれた彼。


先を滑っていてもさりげなく私を待ってくれる彼。




そんな彼に、私はあっという間に恋をした。





旅行が終わってからも、写真が出来たからと言っては皆で集まり
私と友人の成人式にも迎えに来てくれたり
有休の時にはひょっこり学校にまで迎えに来てくれたりした彼。




色んな演出が今までの彼とは違い、とてもサプライズの多い人だった。



二十歳の私と23歳の彼。
学生だった私に、社会人の彼は実年齢以上に大人に見えてとても眩しかった。



週末には皆と集まり、ボーリングをしたり、踊りに行ったり、飲んだりと楽しい時間を送った。



彼と私は家が同じ駅で、皆と遊んだ後はいつも最寄り駅まで一緒に帰る。
たまに二人で会うこともあったけど、私の気持ちを知ってか知らずか
彼から何かを言ってくれることはなかった。
そんな彼がちょっと恨めしくもあり・・・





そんな曖昧な関係が8ヶ月も続いたある日、突然彼から告白をされて、ようやく私達は付き合い始めた。


私は短大を卒業して社会人になっていた。
彼とは出勤時間が同じだったので、毎朝同じ電車で通勤した。
恐ろしく込む電車の中で、彼はいつも私をいたわってくれた。


息も出来ないほどのラッシュで抱き合うように電車に乗っていた15分。
それまでの地獄の通勤ラッシュがばら色に変わった。




私の事をすごく子供扱いした彼。
だけどとても大切にしてくれた彼。
タバコを吸う姿がかっこよかった彼。
スポーツ万能だった彼。
色んな事を教えてくれた彼。
沢山ドライブに連れて行ってくれた彼。


そして、私に「愛してる」と言ってくれた唯一の男性。





彼とは縁がなく私は違う人と結婚をした。
間もなく挙式と言う日、その彼と私達は駅近くのお好み焼きやさんで鉢合わせをした。
彼は私の向かい側に座っていて、私に気がついたときに

「おめでとう」

と、声を出さずにそう言った。


いたたまれなくなり、私はその店を出た。
一緒にいただんなは私が急に具合が悪くなったと思ったらしい。



結婚式の2次会で、友人とその先輩に
「夕べはMさんが大荒れで大変だったんだよ。
あんたが結婚するのが悲しいみたい。」
そう言われた。





それから10年あまりたったある日。
大阪の繁華街で私は彼にばったりと会った。
私の右手には小学生になっていた長男がいた。


「○○」
彼は付き合っていた頃の呼び名で私の事を呼び止めた。
30を過ぎて少し貫禄のついた彼。
結婚をしたのかどうかも知らなかったけれど、
私は会釈だけして何も言わずにその場を去った。


何で言葉を交わすことが出来なかったのだろうか?
子供が側にいたから?



いや、それはきっと二人の別れ方に問題がある。
全ては私のせいなのだ。





彼と会ったのはその時が最後になった。







今日の夕方、幼馴染の友人から何年かぶりにメールが来た。
そこに書かれた文字は


「Mさんが亡くなったんだって。」



・・・・・病気だったらしい。


友人ももう何年も彼には会ってなかったらしく、病気だったことも知らなかったと。
私に知らせるのもどうなのかと、何日か考えてのメールだった。




その知らせを受けても最初ぴんと来なかった私。
誰の事を言っているのかわかった瞬間手が震えた。



困った、涙が止まらない。




もう20年も会っていない人。
今の私の生活からはとっくに消えていた人。
思い出す事も無かった人。




だけど、友人のそのメールでいっぺんに私は二十歳の頃にタイムスリップした。





決して長い時間を共にした人ではない。
でも、私に大人の世界をのぞかせてくれた人。
とても私を可愛がってくれた人。
色んな事を教えてくれた人。


彼は私と別れてからも、私の事を思い出してくれた事があるのだろうか?



まだ40代で亡くなった彼は、きっと悔しいに違いない。
やり残した事も沢山あっただろう。
ご家族も子供もいただろうに・・・・

そう思うといたたまれない。



透さん、私とあなたの輝いていた時代を共有してくれてありがとう。
あなたと過ごした日々を私は忘れません。

安らかにお眠りください。





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20 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
自分のことを… (pul-chang)
2011-03-03 06:53:55
自分のことをこころから大切にし愛してくれた人が、
天国にいくことは本当に哀しい…。

安らかにお眠りください…。
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pul-chang (ジュンコ@管理人)
2011-03-03 08:23:24
うん、本当に悲しいです。
コメントありがとう。
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悲しみに (かじ)
2011-03-03 08:57:51
負けないでください。なぜなら、彼はあなたの明るい笑顔を愛していたはずです。悲しみを乗り越えてくれるのを、空の向こうから見守ってくれているでしょう。悲しい時は私たちと遊びましょうね。ファイティン。
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かじさん (ジュンコ@管理人)
2011-03-03 09:09:16
ありがとう。
私は大丈夫です。
もう泣かないよ。
辛くなったら遊んでね。
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今日は (七つ星)
2011-03-03 15:10:57
ちょっとは気晴らしできたかな?
行けなくてごめんね。

また悲しくなっちゃうかもしれないけど、
いつまでも大切な思い出として
覚えていて下さいね。

でも大丈夫、
ジュンコさんはひとりじゃないから
しれないけど、
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Unknown (ciko)
2011-03-03 15:53:33
自分に少しでもかかわった人が亡くなると、なんともやりきれない気持ちになります。
何か、私がしてあげれる事はなかったのかな・・・って。

8年前に友人を・・・3年前に従兄を脳腫瘍で亡くしました。
もっと、会いたかった。話したかった。と、今でも、後悔してます。
後悔のないよう、出会った人には、出来る限りの事をしてあげなくちゃね・・・と、思います。
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失礼ですが… (なごみ)
2011-03-03 19:29:22
母の若い頃の話と酷似しているので、拝読していて他人事とは思えませんでした。

他の方もコメントされているように、その方はジュンコさんの笑顔がお好きだったと思います。

今はお辛いでしょうが、早く笑顔を取り戻して下さいね。
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Unknown (かっちゃん)
2011-03-03 21:44:18
大切だったひとが亡くなるのは悲しいですね。
辛いですね。。

でも、早く笑顔を取り戻してくださいね。
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ケンチャナヨ? (ジュンオンニ)
2011-03-03 21:52:41
あまりにも早く
天国に旅立たなければならなかったこと
さぞ 無念だったでしょうね・・・。
ご冥福をお祈りいたします。

輝かしい青春の1ページ
たくさんの思い出が
次々と蘇って来ることでしょう・・・。


今はとても悲しいでしょうけど 
いつもの
明るく 前向きな ジュンコさんに
早く戻ってくださいね。

彼を愛した人たちの
心の中には
ずっと 生き続けてくれるんだと
そう・・・思います。





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はじめまして^^ (みきんちょ)
2011-03-04 00:29:42
はじめまして^^

少し前から、ブログ拝見させて頂いてました

大事で大切な人が、亡くなるのは
とても悲しい事ですよね。
でも、じゅんこさんを支えてくれる人は
沢山います^^(私も支えたいです・・・。)
早く元気になってくださいね。。

元気で優しいじゅんこさんが
くるのを待っています^^




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