処置法研究室

SLRブログ

津波被災遺体の「特徴」

2005-01-09 01:23:55 | Weblog
 今回の邦人津波被災遺体には「国により遺体状況が異なりました」。
遺体の損傷は「タイでの被災の方が明らかに大きかった」と見られます。
タイでの被災遺体は「岩場の溺死遺体に近似」しており、スリランカでの
被災遺体は「川溺死遺体に近似」していました。
そのため、対応策も若干異なりました。

 震源地からの距離も影響したと思いますが、タイでは「物へぶつかる、物へ引っかかる等」
が多かったと思います。
阪神淡路大震災の時も「タイ型損傷を多く視ました」。
奥尻島津波被災遺体もこのタイプだったと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蓋を開けるとまた「金属箱」が

2005-01-08 20:58:21 | Weblog
 今回の10遺体は「古い時代遅れの話し合い通りの金属箱入り」でした。
この話し合いは「第1次世界大戦で死亡したアメリカ兵遺体をアメリカに送還
するためにアメリカ陸軍が決めた規則」です。
航空機の発達していない、「船と貨物機関車で遺体を運んでいた時の方法」ですが、
欧州を除いて未だに多くに国で「規則と信じています」。
しっかりしたエンバーミングを実施していれば「防腐効果も防疫効果もあるため、
金属箱に入れる理由が見つからない」のですが、何故か今でもアメリカ圏の国では
「金属溶接箱」に入れて来ます。

 これが、遺体の感慨搬送の「高騰化の1原因」ですが、逆に「儲け材料」でもあり
難しい問題です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スリランカからの棺

2005-01-06 12:36:22 | Weblog
 スリランカから日本に送られて来た棺です。
通常の「箱型棺」であり、「木ネジ6本止め、2ヶ所蝋付け封印の針金クロス金属封印付き」です。
中は「薄めのトタン溶接箱」です。
急遽、量産したと思われる造りでした。
外コンテナはありません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タイからの棺

2005-01-06 12:29:49 | Weblog
 タイから日本に送られて来た棺です。
通常の「ドラキュラ型棺」ですが、「木ネジ6本止めの封印なし」です。
外コンテナはなしの「中は厚めのトタン溶接」です。
蓋の重さだけで20㌔以上ある物でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2遺体の追加帰国が決定

2005-01-05 23:33:17 | Weblog
 現在、津波発生地区に滞在していたと考えられる邦人で、安否連絡の取れないヒトが
528人いると外務省が発表しました。
実際に528人が被災したとは考えられませんが、それでもまだ多くの被災者がいる可能性
はあります。

 スリランカから「邦人2遺体の帰国が決まりました」。
日時は今現在は未定です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

インド洋大津波被災遺体帰国

2005-01-05 02:17:57 | Weblog
 1月2日は関西国際空港に出向き、同3日は新東京国際空港に出向きました。
今回の担当は「タイとスリランカ被災者」であり、1体先送りのため現時点では8体です。
到着した状態を見ると、「現地の医療スタッフも自ら被災しながらよく頑張ってくれた」    と感じます。
あの被災状態では「これ以上の現場での処置は望めない」と思います。

 今回の災害では私が現地に入る予定が流れ、日本での受け入れとなりましたが「初動活動」
の重要性を痛感しました。
阪神淡路大震災にも出向きましたが、「被災3日以内が勝負」と感じていたにも関わらず
現地入りが「被災から4日後の予定」でした。
また、同一シップでの帰国が多いと「スタッフが足りなくなる結果」となります。
今年は「災害対策スタッフの育成も課題」となりました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新年

2005-01-01 23:38:23 | Weblog
 以前勤務していた監察医務院は警視庁と連動していたため、「年中無休」であった。
この業界も経営者以外の「現場は年中無休であり、24時間体制」である。

 そのため、私も休みはなく明日はKIX(関西国際空港)、明後日はNRT(東京国際空港)に飛ばなければならない。
気分だけは正月を味わいたいため「壁紙を正月用に変更」。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする