
近くの家庭菜園で珍しい花を見つけた。サツマイモの花である。淡いピンク色でヒルガオの花に似ている。
サツマイモは中南米原産で、17世紀前半ごろに中国、琉球を経て鹿児島県など九州地方に入ったことから薩摩芋と呼ばれる。唐芋の名もあるが、漢名は甘藷だそうだ。
この芋、空気中の窒素を利用できる菌と共生し、やせ地や荒地などでも良く育つため「救荒作物」として知られていたが、とくに享保の大飢饉以降、全国に広まったとされる。
サツマイモには、気温が高く昼間の時間が11時間以下にならないと花をつけない性質があり、東北ではこの条件が揃わないため、めったに花を付けることがない。
この夏の少雨・酷暑とそれに続く低温などの異常な気象条件が影響したのであろうか。
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