自転車と山歩き around 北摂

主に北摂周辺のサイクリングと山歩きの記録など

高野山 国宝見学

2015-08-31 | その他
今年は、高野山開創1200年という事で、特別公開など色んな記念行事が開催されている。

8月下旬には国宝の不動堂の内部が公開されるとの事だったので、高野山へ行った。

南海電車高野線の急行で、難波から橋本駅へ行き、普通電車へ乗り換え。

橋本駅からは登山電車のような趣きで、山深い場所を登っていく。


電車の終点、極楽橋駅でケーブルカーに乗り換えて高野山駅へ。


高野山駅からバスで金堂前バス停下車。難波から3時間かかった。

不動堂は14世紀前半に建てられたもので、複雑な屋根が特徴の平安邸宅風。全体的に優美な感じの建物。屋根の一部分にコケが生えているのも良い感じ。


不動堂内部には立ち入れないが、正面扉が開扉されており、厨子が安置されたお堂の内部が見学できた。見学は無料。


その後、高野山霊宝館へ行き、第36回高野山大宝蔵展「高野山の名宝-高野山内寺院所蔵名品展-」を見学。


行った日には、国宝の阿弥陀聖衆来迎図が展示されていた。彫刻では快慶作の孔雀明王像や四天王立像が良かった。

今回、霊宝館の展示の解説で知ったのだが、高野山内にある寺院のうち大半の本尊が阿弥陀如来で、真言宗の最高仏とされる大日如来を本尊としている寺院は少ないのだとか。阿弥陀信仰が盛んな時代に阿弥陀仏が本尊となってしまった寺院が多いらしい。ちょっと意外だった。

最後に、金剛三昧院の国宝の多宝塔を少し見て帰ろうと思い行ってみると、寺院境内の内部拝観を実施していたので入ってみた。500円。ここは、北条政子の発願により源頼朝菩提のために創建された寺院。


境内には経堂があり、正倉院と同じ校倉造だった。鎌倉時代建立の校倉造は珍しいらしい。


鎌倉時代に建立された国宝の多宝塔。全国の多宝塔の中でも、金剛三昧院の多宝塔は特に優美と評判が高い。この日は多宝塔の第一層が開扉されていて、運慶作の五智如来坐像が安置されている内部を見ることができた。


高野山の市街地に戻り、時間があったので般若湯(日本酒)を購入、バスで高野山駅へ戻る。


高野山駅の2階部分は資料展示スペースになっており、展望台からは橋本市方面の眺めが良かった。時間があればもっとのんびりしたかったが、すぐにケーブルカーが出発。


ケーブルカーは満員。アジア系のみならず、欧米系の外国人も多数見かけた。


この日は、国宝建造物およびその内部2件・国宝絵画1幅を見る事が出来て満足。









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