この言葉、桂小金治さんがお父さんに言われた言葉だったそうです。
特技に「草笛」とあるのですが、これは幼少の頃
お父さんにハーモニカをせがんだところ
「いい音ならこれで出せる」
と神棚の榊の葉で吹いたそうです。
それに触発され、小金治さんも練習したのですが
最初は数日で辞めたそうです。
そこでお父さんに一喝され
「一念発起は誰でもする。
実行、努力までならみんなする。
そこで辞めたらドングリの背比べで終わりなんだ。
一歩抜きんでるには、努力の上に辛抱という棒を立てるんだよ。
この棒に鼻が咲くんだ。」
と言われ、再び練習に励んだそうです。
そして、吹けるようになり、得意満々に演奏したところ
「何か一つの事ができるようになったとき、
自分一人の手柄と思うな。
世間の実生様のお力添えに感謝しなさい。
錐だってそうじゃないか。
片手で錐はもめぬ。」
と努力に加えて、人様の感謝の気持ちもといたそうです。
翌日、枕元にハーモニカが置かれていたと・・・
努力以上結果を出すには、辛抱が必要。
結果を求めるなら、辛抱も大事だということです。