京都御所の近くにある松本明慶仏像彫刻美術館にお邪魔してきました。
ここには沈香・白檀の貴重な香木から作られた160点が展示されています。
観音佛・地蔵佛・不動明王。どの御佛も息呑む写実。ただただ圧倒されました。
しかし、この御佛は師の佛師として生きてこられた時間でありました。
24時間の内。睡眠8時間・仕事8時間・残りの8時間は自由ではあるが::
師はこの時間も惜しまれて::仏像を研究され、制作されてこられたのです。
この一日8時間の半分。4時間の違いがこれらの御佛のお姿になって現れているのです。
鎌倉時代の佛師、運慶・快慶の時代から伝承される奥義を駆使し掘り出される
御佛はどれも凛とし、暖かな慈愛に満ちていました。
洛西、大原野にある工房では多くのお弟子の方がもくもくと彫刻刀を動かされていました。
工房では3.11東日本大震災・犠牲者供養と再生への祈りをこめられて【復興祈願 一刀三礼運動】を発信。
直径1メートルの楠の木に童・100人の群像を表現されるとのこと。私も有り難く鑿を入れさせて戴きました。
5年後の完成が楽しみです。
今回、師との出会いにより黙々と生きること。
それ以外ないのだと言うことを::改めて己のこころの中に刻ませて戴きました。
法然上人・総本山光明寺にお参させて戴き。そして、東寺・五重塔初層内部を特別拝観。
時折、雪が舞う::貴重な冬の京都。
己を訪ね求める道が何か::改めて知らされる感謝の一日でした。
合掌
愚・惠真尼
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