総合診療医からの健康アドバイス

健康や医療に関する情報をわかりやすくお届け致します
ステキな沖縄の風景も少しお届けします

認知行動療法

2017-08-22 10:29:34 | 医療情報

 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。やはりちょっとだけ涼しくなりました。台風13号のおかげか、沖縄地方は各地で風や雨があり、すこしだけ涼しくなりました。こうなれば後は、来月の旧盆を越えるとようやく沖縄に秋が来る、と言うか、本格的な夏が終わるということです。しかし、日中はまだまだ気を抜けません。水分と休養をお忘れなく。では、本題へ。

 


 うつ病の治療には認知行動療法というカウンセリングが有効なことがあります。



 患者さんには、自分自身がうつ病という一時的なこころの「風邪」をひいているということを認識していただきます。


 これがまず第一歩です。


 そして、その状態から脱出できるための工夫を共に考えていきます。


 これが第ニ歩です。



 脱出するための工夫は患者さんにとって異なるメニューとなります。

 

 ある患者さんには軽い運動、そしてある患者さんには音楽、そしてまた別の患者さんには瞑想というふうになります。



 脳の風邪は雑音(ノイズ)のようなものです。


 ラジオの周波数を合わすような「行動」によって、ノイズを除去していくのです。



 うつ病患者さんに対して薬はときには有用ですが、メインの治療手段ではありません。


 認知行動療法をメインとして、薬はあくまでも必要最小限とすべきでしょう。


 脳の分子機構は複雑系であり、セロトニンやノルアドレナリンの効果を増強するだけで、脳全体のうつ状態が全て改善するとまではいかないのでしょう。

 

 

座喜味城跡

 

好評のメルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」の最新内容を厳選編集した本の最新版「知っておくと役に立つ最新医学2017パート2」が出ました。一般の方々の役に立つ最新医学知識を満載。グローバル・スケールでの先端医学のホットな話題もわかりやすく解説。特徴はテレビや新聞より早いグローバルな情報、科学的に正確なエビデンスに基づく情報です。

 

科学的根拠に基づく最新医学情報とグローバル・スケールでの先端医学のホットな話題を提供し、わかりやすく解説します。メルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」。2016年のメルマガまぐまぐ大賞「健康」部門5位に選ばれました。

 

迅速・的確なトリアージができる!ナースのための臨床推論 [単行本] [2016] 徳田安春、こちらナースの皆様はもちろん、これからナースを目指す方、看護の情報を知りたい方にもどうぞ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« うつ病の患者さんとの医療面接 | トップ | うつ病治療のあり方 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

医療情報」カテゴリの最新記事