皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。最近のニュースと言えばアメリカのイージス艦の事故。昨日は長崎沖の砂利運搬船の事故。特に米軍はここ三ヶ月で二件。しかもかなりの兵士が亡くなっています。船の事故は予想以上に被害が大きいです。こうゆう事故は早く無くなってほしいですね。では、本題へ。
前回紹介したメタ分析研究の研究者は憂慮すべき点も指摘しています。
それはこれまでの研究のデザインの未熟さによって、うつ病治療薬の副作用データ開示が不十分である、ということです。
さらには、製薬企業の臨床試験レポートも同様に、副作用データの記載が未熟であるという点です。
自殺リスクの高いうつ病患者への治療介入によって自殺リスクが高まる・・・。
もしそれが正しければ、これは皮肉な結果です。
医の倫理に「first, do no harm」(まず、害を与えてはならない)という重要な原則があります。
すくなくとも青少年や子供に対しては、抗うつ薬の投与は控えるべきかもしれません。
もともとのメインの治療法である認知行動療法や、最近注目されている行動活性化療法をもっと導入することが必要と思います。
時の流れを感じますね
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