総合診療医からの健康アドバイス

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伝染性単核症での発疹のリスク

2024-05-21 10:51:44 | 医療情報

 皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。

 今日の沖縄は雨。予想最高気温は26度です。昨晩からずっと雨が降っています。結構な大雨です。週間天気を見ると、この先ずっと雨の予想ですが、なんせ沖縄は東は大東島、西は与那国島と広いので本島は雨でも石垣島は晴れ、ということもあります。なので、梅雨入り宣言が出るかどうか気象庁の判断次第ですね。しかし、よく降っています。これでダムの貯水率が上がってくれればいいのですが。では、本題へ。

 

 問題は、その時にアミノペニシリン系と呼ばれる種類の抗菌薬が処方された場合である。

 

 一般名で、アモキシシリンやアンピシリン等と呼ばれている薬。

 

 商品名では、サワシリンやオーグメンチンなどと呼ばれている薬だ。

 

 これらのアミノペニシリン系の抗菌薬を投与されると全身に発疹が出ることがある。

 

 発疹は主に体幹と手足に出現し、斑状または丘疹状の鮮明な紅斑(赤い発疹)である。

 

 伝染性単核症そのものでも発疹をみることがあるが、アミノペニシリン系の薬が投与された場合にはそのリスクがかなり高まる。

 

 細菌性咽頭炎と伝染性単核症は紛らわしい。

 

 検査で詳しく調べれば、その区別はできますが、伝染性単核症を疑わないとその検査を行う方向にはいかない。

 

 担当する医師によってはこの病気の診断に慣れていない場合がある。

 

 その時には抗菌薬が投与されて、全身に発疹が出てくるリスクがある。

 

 私がお勧めしたいのは頸の腫れているリンパ節の部位を確かめる方法。

 

 頸の左右横側には、それぞれ胸鎖乳突筋という筋肉がある。

 

 細菌性咽頭炎ではこの筋肉の前方にあるリンパ節が腫れる。

 

 一方で、伝染性単核症では、この筋肉の後方にあるリンパ節も腫れる。

 

 指で触れてみて、触れるリンパ節にホワイトボードマーカーなので印をつけておき、筋肉の本を利用して比べてみると、そのリンパ節がどの部位にあるかわかる。

 

 医療機関に受診するときに、医師にその部位について情報提供をすると良い。

 

 

 

 沖縄本島中部、うるま市周辺の風景です。

 

これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。

 

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