皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
今日の沖縄は曇り時々晴れ。予想最高気温は24度です。今日はクリスマスイブですね。しかし、全く実感が湧きません。まだ11月くらいかなぁ、という感じです。昼間、少し作業するだけで、大汗をかくほどの気温です。本土の皆様には理解し難いと思いますが、、、。令和元年もあと一週間ですね。掃除でもしましょうか、大汗かきながら。では、本題へ。
総合診療専門医を希望する研修医が少ないのは日本だけの問題ではない。
アメリカでは、プライマリ・ケアを担う家庭医療専門医と、病院での総合診療を担うホスピタリスト医師は、明確に分けられている。
ホスピタリスト医師に比べて、家庭医療専門医を希望する人数は比較的少なくない。
給与が比較的少ないことと、拘束される時間が多いためにワークライフバランスの質が下がることが原因と言われている。
イギリスでも同様な傾向が現れている。
1940年代にスタートした国民健康システムに雇用された総合医、すなわち家庭医、はこれまで研修医に人気のある診療科であった。
しかし最近10年間でその希望者が激減している。
その対策のために、イギリス政府は、海外から外国人医師を大量にリクルートしている。
現在のイギリスでは全体のうち27%の医師が外国人。
また、2016年の1年間に登録された医師のうち44%が外国で医師免許を得た人々だ。
イギリスの研修医が家庭医を選択しなくなったことには様々な要因がある。
第一に、家庭医の診療現場での多大なストレス。
ある国際比較調査によると、イギリスの家庭医は莫大な数の患者診療に追われており、家庭医の90%以上が、患者一人当たりの診療時間が平均で15分未満となってきている。
その他の10カ国の家庭医では、3分の1程度でのみ、患者1人あたりの診療時間が15分未満であった。
世界最古の壁画
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