皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
今日の沖縄は晴れ時々曇り。予想最高気温は25度と夏日ですね。春ですね、沖縄で春と言えば、虫ですね。色々な虫たちが活動を開始しています。特に、蚊です。なぜ蚊は耳の周りを飛び回るのでしょうか。何故蚊は寝込みを襲うのでしょうか。不思議ですね。蚊取り線香の香りが、何か月も続く、沖縄です。では、本題へ。
ある臓器のがんについて、特別な遺伝子変異を調べることによって、治療法の選択の参考にする方法も開発されつつあります。
例えば、早期の乳がんで特別な遺伝子の活動性があることがわかれば、手術後に抗がん剤による化学療法を受けなくてもよいだろうという研究結果が出ています。
同様な研究は前立腺がんでもおこなわれています。
代表的ながん抑制遺伝子であるP53の変異を持つ人ではがんに罹るリスクが一般の人と比べて高くなります。
そのような遺伝子変異を持つ人は、一般の人に対するがん検診を行うだけでは、がんの早期診断はなし得ない可能性があります。
例えば、これはまだ研究段階ではありますが、P53の変異を持つ人で全身のMRIを定期的に撮るという研究の試みも検討されています。
しかし、このような試みには過剰診断のリスクもありますので、実臨床で行うかどうかは、臨床研究の結果をきちんと評価してからとすべきでしょう。
MORE IS NOT ALWAYS BETTERです。
この日も晴れて良かったです。
好評のメルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」の最新内容を厳選編集した本の最新版「知っておくと役に立つ最新医学2019」が出ました。一般の方々の役に立つ最新医学知識を満載。グローバル・スケールでの先端医学のホットな話題もわかりやすく解説。特徴はテレビや新聞より早いグローバルな情報、科学的に正確なエビデンスに基づく情報です。
健康と平和について発信する英語版ブログをスタートしました。「Wellness and Peace and Okinawa」 長寿研究で有名なDavid Itokazu先生との共同作業ブログです。
ナースの皆様、お待たせしました。「ナースのための、こんなときフィジカルアセスメント“バイタルサイン編”」が発売中。おもしろいのにタメになる、とっておきのテキスト、できました。皆様のレベルアップにお役立て下さい。
待望の新刊が発売中!「病歴と身体所見の診断学:検査無しでここまでわかる」こちらもお試しください。必ずやためになることでしょう。
科学的根拠に基づく最新医学情報とグローバル・スケールでの先端医学のホットな話題を提供し、わかりやすく解説します。メルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」。☆まぐまぐ大賞2018のジャンル別賞の健康部門5位に決定しました。
迅速・的確なトリアージができる!ナースのための臨床推論 [単行本] [2016] 徳田安春、こちらナースの皆様はもちろん、これからナースを目指す方、看護の情報を知りたい方にもどうぞ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます