皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
今日も沖縄は梅雨空。予想最高気温は28度ですが、湿度が高いせいかジメジメしています。外で作業をすると、じんわり汗が浮き出てきます。今日は6月の10日です、梅雨明けの平年値が6月21日なので、あと11日間です。洗濯物はしばらくは室内干しですね。そして、梅雨の後半は荒れた天気になることが多いので、天気予報はこまめにチェックしたいと思います。では、本題へ。
「総コレステロールが高い」というとき、問題はLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高いかどうかだ。
心筋梗塞や脳梗塞などの危険因子になるのは、LDLコレステロール。
HDLコレステロールは善玉なので、高いほうがよい。
また、中性脂肪については、単独では危険因子とはならないということがわかっている。
LDLコレステロールを直接測定する方法も導入されているが、その方法は信頼性がよくないとのことで、学会などでは、総コレステロール、HDLコレステロール(善玉コレステロール)、中性脂肪から計算する方法がまだよいとされている。
前回のA子さんのLDLコレステロール値を計算してみる。
LDLコレステロール=総コレステロール-HDLコレステロール-(中性脂肪/5)
という式で計算できる(フリードワルドの式)。
この式は中性脂肪が400を超えると使えないが、そうでなければ有用だ。そうすると、
LDLコレステロール=250-50-(100/5)=180(mg/dl)
となる。
日本のガイドライン(日本動脈硬化学会編動脈硬化性疾患予防ガイドライン)では、LDLコレステロールが140mg/dL以上で高LDLコレステロール血症とされている。
A子さんの冠動脈疾患危険因子は、LDLコレステロール以外は「ゼロ」だ。
LDLコレステロール管理区分の目標値は140(mg/dl)未満となる。
生活習慣の改善や薬物治療で、悪玉のLDLコレステロール値などをしっかり管理することが推奨されている。
沖縄本島中部、うるま市周辺の風景です。
これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。
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