総合診療医からの健康アドバイス

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熱中症リスクのある病気と薬

2024-04-12 10:37:40 | 医療情報

 皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。

 今日の沖縄は午前中は晴れ、午後から曇り、夜は雨。予想最高気温は25度です。県内のダムの貯水率が54.4%と少し増えましたが、やはり平年に比べると低いので節水します。今日予定していた洗濯は明日にします。しかし、突然の訃報でした。元横綱曙が亡くなりました、54歳という若さです。若貴との闘いは相撲の人気向上に一役も二役も果たしていましたね。残念ですね。ご冥福をお祈りいたします。では、本題へ。

 

 さまざまな病気が熱中症のリスクを高める。

 

 肥満のある人々では熱中症のリスクが高くなる。

 

 体脂肪や皮下脂肪は断熱効果があり熱を保持する。

 

 甲状腺機能亢進症、褐色細胞腫などの内分泌の病気もある。

 

 甲状腺機能亢進症では甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるために体内の熱産生が増える。

 

 そのために熱中症にもなりやすくなる。

 

 褐色細胞腫では、アドレナリンなどが過剰に分泌されるためにやはり熱産生が増える。

 

 そのため熱中症にもなりやすくなる。

 

 発汗機能が落ちる病気でも熱中症のリスクは高まる。

 

 体中における外分泌腺の分泌低下をきたすシェーグレン症候群でも発汗機能が落ちるので熱中症のリスクが高くなる。

 

 ある種の薬も熱中症のリスクを高める。

 

 発汗を抑える作用のある抗コリン薬や抗ヒスタミン薬など。

 

 高血圧症などの患者に処方されることがある利尿剤もリスクを高める。

 

 利尿剤で尿量が増え、脱水になりやすくなり、結果として熱中症にもなりやすくなる。

 

 これらの薬を内服するのは高齢者に多いので特に要注意だ。

 

 

 

 沖縄本島北部、金武ダム周辺の風景です。

 

これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。

 

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