総合診療医からの健康アドバイス

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脳梗塞急性期:従来の治療法

2017-11-22 11:25:00 | 医療情報
 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
 最近の沖縄地方は、季節の変わり目なのでしょう、ずっと雨です。しとしとと降る日もあれば、強めに降る日もあります。湿度も高いです。皆さんも家の洗濯物がたまってきているのではないでしょうか。スカッと晴れて欲しいところです。では、本題へ。
 
 
 
 
 脳梗塞の急性期には末梢(手足など)の静脈から血栓を溶解させる薬を点滴する治療法が10年以上前から世界的に行われるようになりました。
 
 
 
 
 この治療が効けば、血管を詰まらせた血栓が溶解し、脳の血流が再開することによって、まだ死んでいない脳細胞が細胞死から免れることが可能となります。
 
 
 
 
 実際に、完全に片麻痺をきたして手足が動かなくなった患者さんが、この治療で手足が正常に動くようになることもあります。
 
 
 
 
 しかしながら、この治療は万能ではありません。
 
 
 発症から4時間半以内に行わなければならないため、迅速に受診から診断・治療へ進めていく必要があります。
 
 
 
 
 また、脳の血管は根元の方ほど太くて、広い範囲の脳細胞を栄養しており、そこが詰まるような脳梗塞ほど重症となります。
 
 
 
 
 皮肉なことに、そのような太い血管を詰まらせる「大きい」サイズの血栓ほどこの血栓溶解剤で溶けにくいというジレンマもあります。
 
 
 そこで登場したのが新たな治療法です。
 
 
 この続きは次回に。

 

 

馬天港近くの浜辺4

 

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