皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
今日の沖縄は晴れ時々曇り。予想最高気温は23度です。しかし、昨日、スーパーへ買い物に行くと、トイレットペーパーコーナーががら空き。ティッシュコーナーもガラガラ。どうして日本人は右に倣えで、デマに振り回されるのでしょうか。東日本大震災の時も水や紙おむつが買い占められて、大変な思いをしたのを忘れているのでしょうか。マスコミはガラガラの陳列棚を写すなら、製紙会社の倉庫も写して欲しいものです。では、本題へ。
感染して数週間から数ヵ月後に起こる第二期では、手のひらや足の裏を含む全身に多彩な皮疹ができて、頭部の脱毛や発熱などをきたす。
第一期と同じように、治療しなくても数カ月で自然におさまる。
しかし、問題はその後。
感染して数ヵ月から数年後に起こる三期梅毒では、大動脈瘤等の心血管梅毒や認知症等の神経梅毒をきたす。
しかし、最近の研究では、感染して数週間で神経梅毒を発症するケースも認められている。
梅毒にかかっている母親から胎盤を通して胎児に感染すると先天梅毒を起こす。
生まれた後に、皮膚や鼻、リンパ節、肝臓、骨などに異常を認める。
学童期になってから、難聴や視力障害、歯の障害などをきたす子供もいる。
早期梅毒は治療しなくても症状が一旦収まってしまうために、病院で治療を受けずにそのまま様子を見てしまうことがある。
以上、感染した女性には三期梅毒、母親から子供には先天梅毒をもたらしてしまうのだ。
田舎の道路。
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