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蒼い地球で生きた最後の時LAST LIFE・LAST TRIAL

詩・音楽・絵・写真・山歩きと神様の日々の足跡

My poem「写真」

2023年07月28日 | POEM

一枚の写真が切り撮った一瞬の若さ

横から射す太陽の光さえもが 悲しく映る

私達はその時どんな思いでそこにいたのだろう

そこで共に笑った人が あとにいなくなることなど

考えもしなかったはずだ

 

すべては移ろう

いずれ私にも死が訪れ

生きたことのしるしでさえ消えていってしまうだろう

 

写真には 失ったものが残されている

今はまだ 痛みなくして見ることはできないけど

人生最期の時には

笑ってすべてを振り返ることができればいい


My poem「岩登り」

2023年07月21日 | POEM

水流がほとばしる コールがこだまする

歩を進めれば 確実に高度が増していく

熱い太陽の下

カンカンに火照った 岩の乾いた感触

ガッチリと掴んで 私は身をひるがえした・・

生きてる!!この瞬間!!

 


My poem「久高島」

2023年05月28日 | POEM

癒しの気に満ちた大地

本来の男と女の 強さ 豊かさ あるがままの姿を

認める場所

 

奉る特別なものとして存在するのではなく

生活の中に自然と溶け込んで

「神」がいる

 

長い歴史 豊穣の元 戦争の傷跡をも残し

けれどただ静かに存在している場所

 

そこにいけば 私は目を閉じて

自分の源(source)にいきつくことができる


My poem「雨夜ドライブ」

2023年04月10日 | POEM

夜の雨の中 ひとり車を走らせていると

ふいに

自分が向かおうとしているところが

本当はどこなのか

わからなくなることがある

 

フロントガラスにはりつく雨粒を払うワイパー

そのむこうに

前の車の赤いテールランプがにじむ

 

今までもずっと

私はこうして走り続けてきたのではなかったのか

場所をかえ 人をかえ 人生をかえて

走り続けて行く先は

目指すあの場所ではないのか

ここにいるのは誰なのだろう

わたしなのか それとも他のすべての人々なのか

 

突然放り出された

広大無辺の宇宙の星々のはざまを

あてどもなく一直線に走り続けているようで・・・

 

でももしかしたら

それが真実なのかもしれない


My poem「交差点2階の珈琲店」

2023年03月20日 | POEM

押し込んで亡きものにした気持ちを今更どうすればいい?

「今駅前の上島コーヒーにいるんだけど」と突然呼びつけられた

もはや無理やり友達モードの私は

よくない事でもあったのかと心配でかけつけたのに

むこうは思惑顔で言葉少なで・・・

わかってるんだ 言いたいのに言えないこと

でもあの時「ズレちゃったんだよ俺たちの気持ち」

って言ったのはソッチだよね

もうないんだなって思って気づかなかったふりして

気持ちを押し込めた

だけど二人の夜の電話はいつも楽しくて甘くて長くて

「好き」を言わなかっただけだって知ってた

 

伏せた目で くぐもった声の奥で

ただ事実だけ言おうとしたのか 未来に繋げようとしたのか

今となってはわからない

私のひとことが撃破したから・・・

 

もし別の言葉を言ってたら 未来は変わっていたのかな?

そのひとことを言う前に

この街まで来て私を呼びつけた勇気で何か言ってくれてたら

私達の未来は変わっていたのかな?

 

そんなことを思い出しながら

バスから見る駅前の風景もだいぶ変わった

交差点を見おろすあの珈琲SHOPも

今はもうない・・・・