住宅 その③ アパート事情

　アパートは日本とあまり変わらないと言ってもいいかもしれません。が、間取り、広さ的にはヨーロッパ風で、天井が高く、広い。アパート事情は、近年の都会集中によって急速に変わって、建築ラッシュにも関わらず値上がりしています。

5年ぐらい前は100万円で3LDK、しかもとてもいいのを余裕で変えました。今は２LDKが300万円以上します。日本人の感覚では安いでしょうが、モンゴルでは非常に大きい額です。
　そういえば、物価の話全然してないですよね。
　1円＝10トゥグルグ（モンゴルのお金）で、公務員の給料は7～10万トゥグルグ。（公務員を例にとるのがよくないかもしれません。一番稼げない仕事ですから。まあ、安定しているという点では日本と同じですが…）
　会社員の給料は7万～30万トゥグルグです。
　物価はと言いますと、日本の5分の1と考えればいいかな。パン250T、牛肉100gは270Tなど。
　以上を考えて、300万円（3000万T）は高いですよね。普通に給料をためて買える額ではないです。「さあどうする？」
1．出稼ぎに行く
2. 副業を持つ
3．住宅ローン
　1．については前少し触れました。外国で働いてお金をモンゴルへ家族に少しずつ送って、2，3年後帰って来たときにアパートを買えるぐらいのお金がたまっているという感じで。ちなみにモンゴルの銀行の貯金利子は高い。（1年約1，2％）
　2．は、公務員などはだいたい副業を営んでいます。大きいお金作るのに、他に道がないから（その理由は3．を参照）。外国での友達と力合わせて商品輸入をするとか、小さな店を持つとか
3．住宅ローンは最近1，2年ぐらいのものであります。その前は、銀行システムもちゃんとしてなくて、借りる側も安定した仕事をもつ人が少なく、これらがあっても、ローンというモノに対してモンゴル人はとてもネガティブなイメージを持っていましたから。そして、最近やっと、モンゴル市場が安定してきた証なのか、住宅ローンが出てきました。