モンゴルで有名な日本のメロディ

日本の演歌や伝統音楽を聞くとモンゴル音楽に共通するメロディがあるように感じます。モンゴル人には親しみやすい調べだと思いますが、今回モンゴルで最もよく知られている日本のメロディを紹介します。
私の知るかぎりではもっとも昔の音楽の交流が「鉄道唱歌」であることを以前紹介しましたが、今回は最近になって知られるようになった日本の音楽です。

まずは↓をお聞きください。
hoid nutgiin havar

そう「北国の春」を口笛で演奏しています。Ｊａｖｈｌａｎという歌手です。「モンゴル歌」のところで彼の「月夜」という歌を紹介しました。

次はこれです。
Zuudnii dagina

1997年ごろの歌ですが、メロディは聞いたことあると思いませんか？徳永英明さんの「僕のそばに」です。

本人はここで聞けます。

　

モンゴルバージョンの歌詞は、「夢のプリンセス」というタイトルで、「春の雨の中で出会った君は僕の心を傷だらけにして去っていった。1000人の男をも魅了する美しい君は太陽のように、一人しかいない。消えてしまった君はまるで夢の中で会ったプリンセスだったような気がする」と言った内容です。

次の曲は：




いうまでもなく「大きな古時計」ですよね。
モンゴル版の歌手は前回紹介したＯｔｇｏｏです。タイトル「12月、12時」。「雪が静かに降る大晦日の夜、そろそろ12時になって新年がやってくる、チクタクチクタク」という歌詞が付けられています。

最後の2曲に関しては、モンゴルでは日本の曲であることを知らずに聞いている人もいるかもしれません。とにかく、日本のメロディはモンゴル語の歌詞をつけて歌ってもとても自然で、なじみやすいように感じます。


一つ付け加えると、「幸せなら手をたたこう」はモンゴルバージョンもあります。でもこの歌は世界中にありますね。モンゴル歌詞は「幸せなら手をたたこう、幸せならお互いに笑顔を見せて、手をたたこう」といいます。モンゴル語の音源がないのが残念です。

　メロディが有名になった邦楽を紹介しましたが、モンゴルで有名な日本歌は何でしょう？

まず最初に思い付くのが大滝詠一さんの「幸せな結末」






ビデオにもあるように、ドラマ「ＬｏｖｅＧｅｎｅｒａｔｉｏｎ」がモンゴルで放送され（これも1997年ごろだったと思いますが）一大ブームとなり、主題歌の「幸せな結末」が町中流れていた時期がありました。

その後に放送された『一つ屋根の下』の「サボテンの花」、『東京love story』の「ラブストーリは突然に」、『愛してると言ってくれ』の「Love Love Love」なども有名です。
この歌たちは今聞くととても懐かしくて、夢見たころの思い出と一緒によみがえるような気がします。私にとっては、ちょうど日本語を勉強し始めていたころで、なんでも日本のものにあこがれた時期と重なる曲たちですが、当時の同世代の人にとっても懐かしい曲たちだと思います。