モンゴルのいろいろ by нэг モンゴル人

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チャチャルガナとは何か

2006-12-14 15:42:18 | モンゴルは今
 『チャチャルガナ』 皆さんは「サジー 沙棘」という名前でご存知かと思います。科学名 Hippophae rhamnoides。ロシアンオリーブと言ったり、日本語はスナヂグミというそうです。ここんとこはよくわかりませんが、とりあえずグミ科ということですね。
 ダイエット、美容、健康食品として注目され、中国、ドイツ等からそのオイル、ジュースなどが輸入され売られているこのベリーはモンゴルでもたくさん生えています。
 モンゴル人が昔から風邪予防、健康維持に使ってきました。地方によって、薬としてではなく、常用するところもあります。北西のほう(ウブス県等)などチャチャルガナがたくさん生えているところの人は毎日食べるといいます。水汲みに行ってその途中で少し食べてくるとかね。ですから、その土地の相撲さんが強くて馬が速いなんて言うこともあります。ちなみに、チンギすハーンの軍が強かったのは軍人がチャチャルガナを食べ、馬がその葉をえさとしてたからだとも言います…
 私としては、南西の方の出身ですので、毎日食べるということはありませんでした。が、モンゴル南のゴビ砂漠でも生えていますから、冬になると、風邪引かないように飲んだりしていました。ウランバートルに引っ越してきてからは、冬になると市場で凍った実を買ってきてジュースにして、と、かなり飲むようになりました。
 チャチャルガナはすっぱくておいしい実が10月ごろになり、手で摘むと割れるまた棘がいっぱいあるので難しい、ということで、凍った後に(モンゴルの10月、11月にはもう凍っています)木を揺らし落としてとります。家庭ではそれをそのままお湯に入れてジュースにして飲んだりします。実と種から、プレスしてとった油は火傷、胃にもいいといわれます。
 体にいい成分が凝縮されているので、最近、抗がん、がん予防効果もあると研究されているらしいです。がんだけではなく、糖尿病、肝臓病、腎臓病、高脂血症、心臓病、動脈硬化、アレルギー、アトピー、花粉症などにも効くそうです。万能薬ですね。
 そういうことで、最近、モンゴルでも、以前よりも増して注目されています。研究も進んで、チャチャルガナの商品を作る工場がたくさんできて、国内外での市場を求めています。この前、私が通訳を務めた商談会もその探求の一つで、きっとこれからモンゴルチャチャルガナに大きな市場が日本でできることと期待しています。
 では、今日はこの辺で。これからは定期的に続けますので、よろしくお願いします。
 

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