打倒!低周波音被害~まけないぞぉ~

振動公害から低周波音被害へ!世間の理解と拷問の日々からの救済を求め愛猫と彷徨う日々の記録

低周波音が私を苦しめる≪第6回≫エコキュートで低周波音地獄

2008-02-08 | 津木とねこ
―エコキュートで電気代が下がってよかった~。と、喜ぶお宅が増える一方、エコキュートで苦しみ倍増のお宅もあるのです。―

私と低周波音との闘いは、近所にある工場の近代化と称する設備投資に始まり、新建材で悪化の一途をたどりました(詳しくは連載第4回)。動力機械が住宅に隣接して設置されることは、どこでも誰にでも起こります。そして設置されたらよほどのことがない限り排除されることはなく、一度低周波音の嫌な音圧を感じてしまったら、日々苦痛に、過敏になる一方で、慣れることはありません。ある女性は静かな田園風景の中の小さな集落で、低周波音に苦しむことになりました。
この女性は定年退職を控えて自宅を新築したものの、7年ぐらいして、目前に工場が建設されました。区画整理で代替地として移ってくる小さな工場で、静かな仕事と聞いていました。しかし工場の操業が始まると、やがて圧迫感や、訳もわからぬ不快感にさいなまれるようになったのです。家にいると頭が重く、息苦しく、眠れなくなりました。社交的で家事も大好きだったのに、外出も家事もままならなくなりました。人が変わったように暗く、あまりに世をはかなむ言動を心配した知人が、インターネットでご婦人の苦しみの原因を探し始めました。(そして〈低周波音症候群被害者の会〉のHPにたどり着きました。)
彼女の訴える症状は、まさに低周波音症候群そのものです。家の中で、操業とともに体調不良を訴えます。工場はいくつものコンプレッサーを使い、空調機を備えています。それらの機材が彼女の家との境に設置されていました。彼女の家の低周波音測定結果も、低周波音のピークの存在を示しました。しかしここでも行政は工場に何ひとつ指導できません。工場の再移転は困難で、彼女の終の棲家は、工場からの低周波音によって平穏を奪われてしまったのです。
工場だけではありません。隣人を平然と低周波音の地獄に突き落とす発生源に、環境省推進の「エコキュート」があります。
エコキュートとは空気の熱でお湯を沸かす電気給湯機。補助金制度もあり、一般家庭に凄まじい勢いで普及しています。気体は圧縮すると温度上昇する性質を利用するためにエコキュートはコンプレッサーで空気を圧縮しており、機種によっては工場で使用されるコンプレッサーの10倍もの圧力で高温を発生させます。この仕組みこそが、従来は無音の電気温水器を低周波音源にしてしまったのです。静かな住宅街の深夜に空気振動エネルギーを排出し、低周波音被害を生み出し続けます。
ある被害者は、隣家に設置された温水器の低周波音から逃れ眠るためだけに部屋を借り、夜毎通っています。というのも隣家でも移設・新機種交換と対応したものの、そのたびに音の減少に反し身体に感じる強い振動や圧迫感は増し、ついに不眠から日常生活にも支障をきたしてしまったからです。
現在隣家からは「家族はこの振動を感じない、機械の移設は限界、格安の深夜電力で夜間運転にしている、振動を減らす方法がわからない」と言われているそうです。自宅での安眠はかないません。

『週刊金曜日』暮らしコラム(2007年10月12日№.674号)津木とねこ
編集部03-3221-8521(禁無断転載)


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2 コメント

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影響あるのか人体に! (影響あるのか。)
2010-09-16 21:12:18
ブロアーに冷蔵庫のコンプレッサーにいろんなファンに隣の家のブロアーに車のいろいろな音。
うるさいですねー。
原始時代にもどってくれ。
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低周波音 (y.tony)
2010-10-29 00:34:36
・最近隣家の、エコキュート発信の低周波音にやられました。 かすかな音ですが、耳に付いてしまい、①寝つきが悪い。②眠りが浅く、2時間で起こされてしまう。③家内は全然気にならないでグー、グー寝られておる。 借家の管理会社からは、キチガイ扱いされそうです。
・まずは、理解者・共有できる人探し。
・次に対応策を考える仲間が、1秒でも早くほしい!!
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