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休職中。

** 訂正 **

2006年05月18日 | Sport
陸上短距離をやってた人ならたぶん分かると思う。
10分の1秒、いや100分の1秒を縮めるのがどんなに大変なことか。
その10分の1秒、いや100分の1秒を縮めた時のうれしさといったら。
本当練習は嘘をつかないなと思う。

あるとき記録が伸びなくなるときがある。それを人は壁と呼ぶ。
たとえば100m。
日本人には10秒は切れないという9秒台の壁が大きく立ちはだかっている。
この9秒台という壁を破るために必死に練習をしている。

5月12日にドーハで開催されたカタール・グランプリの男子100m決勝で、アメリカのジャスティン・ガトリン(アテネ五輪男子100mで金メダルを獲得した選手)が世界記録を出した。
記録は9秒76。
この記録を聞いた時は本当に驚いたしうれしかった。

しかし、17日にこの記録は計測ミスで実際は9秒77の世界タイ記録となった。
このニュースを聞いた時、ため息がでた。
計測ミスというのは人的ミス。
ガトリンのタイムは9秒766で、本来は1000分の1秒台を繰り上げるべきところを、誤って切り捨てていたという。
本当残念でならない。
この記録をだしたガトリン本人も悔しい思いをしているにちがいない。

訂正するのは簡単だ。
口ではい、こうでしたと言うだけなのだから。
しかし、この偉大な記録はそう簡単にでるものではない。
もう少し慎重に記録というものを大切に扱ってもらいたい。