浮世風呂

日本の垢を落としたい。浮き世の憂さを晴らしたい。そんな大袈裟なものじゃないけれど・・・

「イスラム国」(ISIS)はスンニー派にあらず

2014-09-18 06:40:56 | 資料

"ISISの語源が明らかになった 

2014年9月14日 

http://s3alpha.net/forum/isis-acronym-revealed

ISIS Acronym Revealed
Posted by geturcluehere on September 14, 2014 at 7:36am

モサド(イスラエルの諜報機関)のモットー:”戦争では、ごまかしが一番。”
The Mossad motto: “By way of deception, thou shall do war" ...

http://www.c-span.org/video/?c4508223/isis



ISISのリーダーである、アブ・バクル・アル・バグダディ の正体がNSA(米国国家安全保障機関)の文書で暴露された。

NSAの以前の被雇用者であるエドワード・スノーデンは、英国と米国の諜報機関とモサドが共同でIslamic State of Iraq and Syria (ISIS:イラクとシリアのイスラム国家)を創ったことを暴露した。

スノーデン氏によると、これら三カ国の情報機関はスズメ蜂の巣(Hornet nest)と呼ばれる作戦によって世界の全ての過激派を一カ所に引き寄せるテロリスト組織を作り出した。



NSAの文書で、宗教的なイスラムスローガンを創り出すことによってシオニストを保護する目的の最近のスズメ蜂作戦が明らかになった。

スノーデン氏が開示した複数の文書によると、”ユダヤ国家の唯一の保護策は、その国境近くに敵を作り出すことである。”とのことである。

この開示によれば、ISISのリーダーと聖職者のアブ・バクル・アル・バグダディはモサドによって丸一年間、神学と演説法の他に強力な軍事訓練を受けた、とのことである。"

http://www12.plala.or.jp/gflservice/ISISAchronymRevealed140914.html

◆ISISはスンニー派の詐欺集団でサウジ・CIAの野合の産物 -その1-

2014年8月21日 ROCKWAY EXPRESS

 昨日の記事で、ISIL(=ISIS、IS)は欧米、イスラエル、トルコ、湾岸アラブ諸国による「野合」の産物だと指摘したが、以下の記事では、ISISは詐欺集団でサウジとCIAの野合の産物だと指摘している。そしてスンニー派の過激集団とはつまり、ワッハブ派と通じるサラフィ派のことであると指摘している。それは実質的にはスンニー派ではない、というのだ。

 このサラフィ派はイスラム法の厳格な施行やイスラム国家の樹立を目指し、またジハードを優先するため、自分達の道に敵対する存在と暴力的に衝突する傾向にならざるを得ないが、欧米のイリュミナティ勢力がこれを利用してイスラム世界の分裂を画策している、と指摘している。

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●ISISはスンニー派の詐欺集団でサウジ・CIAの野合の産物 -その1-
http://henrymakow.com/2014/08/ISIS-are-Sunni-Impostors%20.html
【8月19日 by David Livingstone】

 ISISはスンニー派の反乱をリードしているフリをしているが、実際は彼等はスンニー派ではない。

 デイビッド・リビングストーンは、彼等はサラフィ派であり、イスラム世界を分裂させ支配する事を狙うイリュミナティの長きに渡る手下である、と説明している。(ヘンリー・メイコウ)

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  ISISのことを、大量の支持者を獲得し大規模な紛争を起こすかもしれないと思わせるために、「スンニー派」の運動であるように見せようとする努力がなされている。

 しかし真実は以下の通りだ。ISISはサラフィ派であり、イスラムの近代的な現象の顕れであり、学者たちはこれを「復古主義」と称している。イスラムの復古主義者らは二つの重要な事を共通して持っている:彼等は常にイギリスがスポンサーであったということと、イスラムの正当な伝統を拒絶することだ。

 イスラム法の込み入った内容を紐解く共同の努力は、歴史の偉大な知的結晶の一つである。9世紀には、四つの指導的学派がスンニー派の正当的信仰と決められた。マズハブとして知られる学派は小さな点で違いがあるが、互いに両立できると考えられた。

 従って、イスラム法は基本的に不朽である。その点から見ると、イジュティハード(独自解釈)の可能性は閉じられているのだ。

 これはイギリスの、宗教の堕落を元にして分派を作り出すことによって「分割して支配」するという戦略に対し課題を提起することになった。そこで彼等はいわゆる「復古主義」と言われる運動のスポンサーとなった。この復古主義者らは1700年代のモハメド・アブドゥル・ワッハブを嚆矢として皆、イジュティハードの扉を開くことを要求したのだ。

 隠れユダヤのワッハブは別の隠れユダヤであるイブン・サウドから支援を受けた。このイブン・サウドはサウジアラビアの創立者である。ワッハブはマズハブを否定し、「人間」によっては損なわれることのないコーランとスンナという根源に帰ることを提唱した。彼はまた最初はアラビア内部の、最終的にはオスマン帝国に対する、ムスリムに対する「ジハード」を呼びかけた。

 1932年、イギリスの支援でサウド一族はアラビアの支配を確立し、そこに自分達の名前を冠した。彼等はまたメッカとメディナの聖なる地域を手にし、スンニー派の守護者のフリをするようになった。

 1933年、彼等は世界第三位のロックフェラーのスタンダード石油、現在はエクソンモービルと石油売買の契約を結んだ。サウジアラビアの石油収入の90%はこのロックフェラーのエクソンモービルによるものだ。

 とてつもないサウジの富がワッハビズムと関連するサラフィ運動の拡大を支援するキーとなる要素である。

 サラフィズムはジャマル・ウド・ディン・アル・アフガニというイギリスの工作員で悪名高い詐欺師に率いられて18世紀に始まった。アフガニはエジプトのフリーメーソンのグランド・マスターであるばかりでなく、ブラバツキー夫人とアレイスター・クロウリーを含むヨーロッパのオカルト・リバイバルにおける中心軸となる人物であった。アフガニはまたアメリカにおける
ネーション・オブ・イスラムのメーソン的教義の原因となった人物である。

 アフガニのイギリスのハンドラーであるウィルフレッド・スコーイン・ブラントは、オスマン帝国に取って代わる、イギリスが統制する「カリフ帝国(ムスリム社会全体の指導者の統治領)」の設立を提案するはずだった。この新しいカリフ帝国というアイデアは後にアラビアのロレンスと言われたT・E・ロレンスによって積極的に実現が図られた。彼はオスマン帝国に対するアラブの反乱をイリュミナティの王立国際問題研究所(RIIA)のために指導した。この組織はロックフェラーのCFR(外交問題評議会)の姉妹組織である。

http://rockway.blog.shinobi.jp/%E6%88%A6%E7%95%A5/isis%E3%81%AF%E3%82%B9%E3%83%B3%E3%83%8B%E3%83%BC%E6%B4%BE%E3%81%AE%E8%A9%90%E6%AC%BA%E9%9B%86%E5%9B%A3%E3%81%A7%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%82%B8%E3%83%BBcia%E3%81%AE%E9%87%8E%E5%90%88

 ISISはスンニー派の反乱をリードしているフリをしているが、実際は彼等はスンニー派ではない。イスラム世界の分裂を画策している詐欺集団である。

 彼等が全員、黒装束で武器を持ちやはり黒いキャップを被り、旗まで持っているのを見れば、それらを揃える資金もふんだんに彼等に与えられている事が分かる。誰が資金を与えているのかと言えば、これはサウジアラビアやカタールといった湾岸アラブ非民主主義石油成金国家である。そしてこれらのゲリラ戦士らはトルコ経由でシリアに侵入しているという。

ISISはサラフィ主義者であり、スンニー派ではありえず、イスラム教徒は彼等を拒絶する必要がある。

◆ISISはスンニー派の詐欺集団でサウジ・CIAの野合の産物 -その2-

2014/08/27  ROCKWAY EXPRESS

 この記事では重要なことが指摘されている。サウジアラビアが隠れユダヤであり、イスラム世界をハイジャックするために作られた、というのだ。またイリュミナティの道具ないしはパートナーになっているという。

 そしてISISも同じイリュミナティの道具であり、サウジが支援する理由でもあるだろう。従って全世界のイスラム教徒は、イスラムをハイジャックしたサウジアラビアを打倒する必要がある、ということになろう。



●ISISはスンニー派の詐欺集団でサウジ・CIAの野合の産物 -その2-
http://henrymakow.com/2014/08/ISIS-are-Sunni-Impostors%20.html
【8月19日 by David Livingstone】

■ISISはイリュミナティの道具である

 ISISのハンドラー(モサド、CIA、MI5、その他)はこの数年で多くのことを学んだ。彼等は教育と仕事の分野で技術を専攻したビン・ラディンを選択することで、聖戦を率いるリーダーとしての資格においてイスラム世界を納得させる事ができなかったという失敗をした。

 しかし今や状況は、ISISの隠れた支配者にとって一層都合が良い物になっている。今や自分のことをイスラム世界のカリフであると宣言しているISISのリーダーのアブ・バカル・アル・バグダニは、イスラム研究におけるPhDと修士号をバクダッド・イスラム大学から獲得しているのだ。

 イスラム世界に対するカリフの再設定はイスラム教徒全体の願望なのだ。全てのイスラム教徒は欧米的帝国主義の破壊的侵食に対して、また強欲なシオニズムへの盲目的な支援に絶望している。しかしそれは彼等の敵による騙しに対して脆弱性となる。

 しかし彼等はどでかい失敗をしでかした:彼等は間違ってISISが「スンニー派の組織」だと主張したのだ。

 スンニー派の真の権威が存在しないため、サウド家は異常な解釈を施し、ワッハビズムもサラフィズムもスンニー派内の改革の流れだと世界に信じ込ませようとした。

 殆どの場合、イスラム教徒は騙された。彼等は過激主義と「シャリア」と見做された誤りを受け入れ勝ちである。それは彼等はマズハブの中に位置づけられているイスラムの正当な真の伝統を知らされていないからだ。しかし彼等がひとたびこの真理を知る事になれば、彼等はISISのような詐欺集団を拒絶することだろうし、かつては自分達を不朽ならしめ不屈の存在にした、自分達の真実の遺産を発見するだろう。


■結論

 サウド家はイリュミナティの犯罪的パートナーである。サウド家の人々は隠れユダヤ人である。彼等の国家はイスラムを第二次世界大戦の中に絶滅することを狙ってハイジャックするために作られた。サウジアラビアはトルコと共に中東におけるイスラエルの最も重要な同盟国の一つである。彼等の富はキッシンジャーの石油危機というよこしまな工作によって作られた。その後はイラン・コントラ、アフガンのムジャヒディンなど、サウジアラビアはCIAの隠密作戦のための最も重要な媒介体となった。

 サウジアラビアがCIAに代わってISISのための支援を続けているのは、同じ物語の繰り返しに過ぎない。

 結局、ISISはサラフィ主義者であり、スンニー派ではありえず、イスラム教徒は彼等を拒絶する必要があるのだ。

http://rockway.blog.shinobi.jp/%E6%88%A6%E7%95%A5/20140825

◆ロシア外相:ISISを口実に欧米はシリア軍を爆撃するかも

2014年9月11日 ROCKWAY EXPRESS


欧米のシリア領内での空爆の欺瞞性について警告するロシアのラブロフ外相

9月11日

 アメリカ人ジャーナリストがイスラム国のテロリストによって首を切られ殺害された、とするビデオがYouTubeなどで配信され、それが口実ともなり、アメリカがシリア領内のイスラム国テロリストに対する空爆を、シリア政府の了承なしに実施する可能性が出てきた。

 これに対し、ロシアのラブロフ外相が、欧米はイスラム国テロリストに対する爆撃と称して、実際はシリア政府軍を狙い撃ちする可能性があると指摘し、あくまで一国の領土内での作戦は、その国の政府との合意や協調の下でなされるべきである、と警告している。

 正に筆者の考え方と一致することだ。これを当初から心配してきた。あのアメリカ人ジャーナリストの首切断のビデオなども、自作自演のお芝居だと指摘されている。以下の記事内で米国務省スポークスマンの語る、「アメリカ人の生命が危険に晒された時」という条件をクリヤーさせる為に行ったパフォーマンスである、と考えられるからだ。

 そのようにして世界を騙して空爆の正当性を獲得し、シリアのアサド政権転覆のため、シリア軍を空爆し弱体化させ、もってテロリストを支援強化し、形勢を逆転させようとするかもしれない。警戒しなければならない。

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●ロシア外相:ISISを口実に欧米はシリア軍を爆撃するかも
http://rt.com/news/186356-lavrov-syria-bombing-west/
【9月9日 Russia Today】

 欧米がシリア政府と調整しないままイスラム国を爆撃するとすれば、反ISIS同盟諸国はその機会をシリア政府軍への爆撃に利用するかもしれない、とロシアのラブロフ外相が語った。

 「シリア領土内での爆撃はイスラム国が支配している地区だけでなく、シリア政府軍もその弱体化を狙って爆撃されるかもしれない」と9日、ラブロフ外相は語った。

 そのような動きは中東と北アフリカへの紛争の大きな拡大に繋がる、とマリの外相との会談後の記者会見で9日、ラブロフ外相は語った。

 ロシア政府は欧米に対し国際法の遵守を訴えているし、爆撃行為などは国家の正当な政府の承認の下になされるべき、とラブロフは語った。 

 「このような問題ではどこの国であっても自国自体の計画を持つべきではない。統合され、共同の明瞭な行動がなされなければならない。このような方法であって始めて良い結果が得られる」と彼は語った。

 彼の声明はアメリカがイスラム国に対する攻撃をする計画を発表したすぐ後になされた。アメリカ軍は既にイラクで空爆を100回以上行ってきている。この空爆では相当な数のイスラム国の戦士を殺害したとアメリカ軍が語った、とAP通信が報じた。

 二人のジャーナリストの首が切られた後、オバマ大統領はシリア内のイスラム国に対する軍事攻撃を考慮している。この計画については10日になされる演説で発表されると期待されている。

 ロシアはアメリカと共同で対テロ活動をする用意があることを繰り返し語ってきた、とラブロフは語った。ジョン・ケリー国務長官はそれに対し、アメリカとロシア、それにこの地区の諸国が「テロの脅威を一掃することができるよう、利害の調整」を共同でするよう提案した、とラブロフは語った。

 「しかしながら、これは言葉以上のものではなかった」とラブロフは語った。

 ロシアは欧米諸国に対しイスラム国、アルカイダ、その他のイスラム戦線に連なったグループの脅威についてずっと警告を発してきた、とラブロフは語った。

 「我々は繰り返しアメリカ、EUそれにヨーロッパの指導的国家に対し、この脅威の大きさを理解するよう語ってきた。我々は国連にシリアにおけるイスラム主義者によるテロ攻撃を断固非難するよう呼びかけてきた。しかし、我々はアサド政権の政策がテロを惹起しているのだ、と告げられた。またテロ攻撃を非難することは、アサド大統領の辞任を要求することが伴って初めて可能だと言われた」とラブロフは語った。

 ロシアの見方では、これは「ダブルスタンダード」であり、テロリズムを正当化しようということなのだ。

 シリアの紛争までは、ロシアと欧米はテロリズムは「動機がなんであろうと」正当化されえないという点では一致していた、とラブロフは語った。しかし、シリアのケースでは、欧米は「その姿勢は従来とは異なり、二つの顔を使い分けている」のだ。テロリズムがリビヤから起こりそればレバノン、それからイラクへと拡大することでようやく欧米諸国はこのテロリズムの脅威に対処しなければならない、ということを理解した、とラブロフは語った。

 「ずっと遅れてこの点を認めながら、欧米諸国は、イラク領内でこの脅威は一掃されるべきだと、何らかの理由で考え、一方シリア領内では作戦を指揮する者たちの判断にまかせようと考えている」とラブロフは語った。

 アメリカはイラク領内のイスラム国戦士に対する空爆についてはイラク政府と合意した、とラブロフは語った。しかしながら、「噂では、シリア政府からはそのような空爆に対する要請はなされていない。それはアメリカが『アサドは辞任しその政権は転覆されるべきである』と主張しているからだ」と語った。

 ラブロフは、欧米、ロシアその他の諸国の共通の利害が関わる時は考え方の相違はないと語った:「テロリストの脅威は一掃されテロリストは掃討されるべきである」と彼は語った。

 8月初旬、アメリカ国務省スポークスマンのジェン・プサキがアメリカがシリア領内に対する空爆をシリア政府との合意なくして実施されることがあるかについてのコメントを要求された時、彼女は:「アメリカ人の生命が危険に晒された時、我々自身の利権を防衛することが議論になる時、シリア政権の承認を求めることはしない」と語った。彼女は更に、しかしながらそのような決断をするのはアメリカ大統領である、と語った。

http://rockway.blog.shinobi.jp/%E6%88%A6%E7%95%A5/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E5%A4%96%E7%9B%B8%EF%BC%9Aisis%E3%82%92%E5%8F%A3%E5%AE%9F%E3%81%AB%E6%AC%A7%E7%B1%B3%E3%81%AF%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E8%BB%8D%E3%82%92%E7%88%86%E6%92%83%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%8B%E3%82%82

◆「イスラム国」、政府軍の戦闘機を撃墜…シリア

2014年09月18日 YOMIURI ONLINE

 【カイロ=溝田拓士】英国が拠点の民間団体「シリア人権監視団」によると、内戦下のシリア北部ラッカで16日、同国政府軍の戦闘機が交戦中のイスラム過激派組織「イスラム国」に撃墜された。

 シリア政府が7月にイスラム国の支配下にある同地域への空爆を強化して以降、戦闘機が撃墜されたのは初めて。

 攻撃には地対空ミサイルが使われたとみられる。イラクでイスラム国への空爆を続ける米国が、シリア領内への空爆拡大を検討するなか、対空攻撃能力を誇示した形だ。

 イスラム国は6月にイラクで勢力を急拡大させて以降、各地でイラク軍を襲撃し、地対空ミサイルのほか戦車、装甲車など高性能の武器を入手している。

yomiuri.co.jp/world/20140917-OYT1T50157.html

 朝鮮戦争やベトナム戦争の韓国軍と同様、戦意を欠いたイラク軍の近代兵器が次々に奪われ、自分たちと同じミサイルで狙われる。
ISISもイラク軍も元はオバマが力を入れて育てた軍だろう。
米国は一体何をしたいんだ?

中東に戦乱をもたらして、どこにも米国が掲げる民主主義が芽生えたところなどなく、利益を得ているのは産軍複合体の武器屋だけではないか!

 西側はこの期に及んで、イスラム国を駆逐するため、シリアのアサド大統領と共闘しようかと考えだした。ドイツメディアは、“さらに悪辣な敵(←イスラム国のテロリスト)を成敗するための悪魔(←アサド大統領)との結託”などと書いているが、非常に言い訳がましい。アサド大統領は最初から、「私の敵は民主勢力ではなく、イスラムテロリストだ」と言っていた。アサド大統領が民主的な大統領だとは言わないが、イスラム国よりは民主的だろう。アサド政権下では、キリスト教が禁止されていたわけでもない。そもそも、イラクのフセイン大統領やリビアのカダフィ大佐を除き、エジプトのムバラク大統領を失脚させても、その中の一国たりともアメリカの言う民主化など実現できていない。それどころか、もっと酷くなった。

◆イスラム国との困難な戦い:武器供与のジレンマ
第2次大戦後の方針を転換したドイツ、日本にも他人事ではない?

2014.09.17(水) 川口マーン 惠美 JB PRESS

 中東の混乱は激しい。イラク、シリアで猛威を振るっている武装テログループ「イスラム国」の伸長が日に日に明確になってくるにつれて、イスラエルとハマスの戦闘も、ウクライナの内戦も霞んでしまった。

シリア内戦で対応を誤った西側諸国と”優秀な”イスラム国

 西側はこの期に及んで、イスラム国を駆逐するため、シリアのアサド大統領と共闘しようかと考えだした。

 ドイツメディアは、“さらに悪辣な敵(←イスラム国のテロリスト)を成敗するための悪魔(←アサド大統領)との結託”などと書いているが、非常に言い訳がましい。アサド大統領は最初から、「私の敵は民主勢力ではなく、イスラムテロリストだ」と言っていた。

 アサド大統領が民主的な大統領だとは言わないが、イスラム国よりは民主的だろう。アサド政権下では、キリスト教が禁止されていたわけでもない。

 そもそも、イラクのフセイン大統領やリビアのカダフィ大佐を除き、エジプトのムバラク大統領を失脚させても、その中の一国たりともアメリカの言う民主化など実現できていない。それどころか、もっと酷くなった。

 なのに、なぜ、西側はアサド大統領を叩くことを止めないのだろうか。毒ガスが使用されたときも、下手人はテロリストではないかという情報がたくさん上がっていたが、西側はそれさえ完ぺきに無視して、犯人はアサド政府軍であると最初から決めつけていた。

 ようやく最近になって、アサド政権に立ち向かっている民主勢力はいるにはいるが、極めて脆弱で、政府軍が戦っているのは主にイスラム国であるという報道が為され始めた。しかし、時すでに遅しだ。シリア国土の3分の1は、もうイスラム国に掌握されている。

 イスラム国は、中世のような精神世界を構築しようとしてはいるが、その思想とは打って変わって、組織の運営力は決して前近代的とはいえない。それどころか、最新の知識を持つ優秀な人材を抱え、高度なロジスティック展開と、超近代的な軍事システムを扱う能力を持っているらしい。

 そうでなくては、砂漠の中、シリアからイラクに続々と武器を輸送したり、これほど広大な地域をここまで迅速に掌握したり、空港やら油田やら水力ダムを問題なく制御することはできなかっただろう。

 彼らがタリバンと違う点は、住民を味方につける方針が明らかなことだ。掌握した地域では、即座にインフラを改善し、税制(貢納金?)を整備し、住民がそれまで行っていた仕事をそのまま続けられるように新しい法律を敷いていく。

 もちろん、女性は頭のてっぺんから足の先まで隠さなければならず、おそらく教育も満足に受けられなくなるのかもしれないが、元々、女性の権利はそれほど強くなかった場所だ。抵抗は私たちが考えるほどはないのかもしれない。

 それよりも住民にとっては、ようやく秩序と平和が戻ってきたことの方が喜ばしいはずだ。だから、イスラム国はさらに力をつけていく。しかし、そのようなことはほとんど報道されない。

 報道されるのは、イスラム国の残酷な面ばかりだ。残酷なシーンには、もちろん事欠かない。これが現在進行形の出来事であるということが、にわかには信じられないほどだ。アルカイダが、イスラム国は残忍だと非難している。

クルド族への武器供与を決めたドイツ

 彼らは、イスラムの、しかもスンニ派の教義以外は受け付けず、逆らう異教徒を世界から消そうとしている。異教徒の男は殺し、女は彼らの子供を産ませるか、奴隷にするか。もちろん、西側としては放っておくわけにはいかない。

 そこでアメリカは空爆を始め、イギリスとフランスも軍事介入を決めた。ドイツはというと、軍事介入はしないが、かといって、人道的な物資を送るだけでは切り抜けられなくなり、イスラム国の攻撃の的となっているクルド族に武器を供与することにした。

 現在、計画されているのが、500台の対戦車ミサイルと1万6000丁の主に小火器などで、計700億ユーロ分。その他に、500億ユーロの人道的援助物資、難民受け入れも予定している。

 しかし、人道的援助はいいとして、武器援助の是非をめぐる論議は、すでに供与が決まった今も続いている。武器を援助するということは、これを使って反撃してくださいということで、火に油を注ぐ効果はあっても、戦闘の鎮静にはつながらないからだ。

 クルド族は、イラク、シリア、トルコ、イランにまたがった地域に推定2500万人から3000万人住んでいると言われている。国を持たない民族では世界最大だ。しかし、このままではイスラム国の暴虐のせいで滅亡に追い込まれる可能性が高い。滅亡はしないまでも、クルド族として存在することはできなくなるだろう。

 ドイツ政府としては、目の前で起こっているジェノサイドを黙って見ているわけにはいかない。とはいえ、派兵は難しいので、せめてクルド族が反撃できるための武器を送るという苦渋の策が、今回の援助だ。反撃しても滅亡するかもしれないが、黙って滅亡するよりは戦ったほうがよいということだろう。

 平和な日本で、戦争は悪だと言っている人たちは、こういう究極の状態に陥った時のことを、もっとちゃんと考えてみた方がよい。ドイツ人だって、戦争は良いことだなどと思ってはいない。当のクルド族だっておそらく思ってはいないだろう。

 しかし、イスラム国で異教徒の首を切っている人たちに向かって、「戦争は悪いことです。私たちは武器を持ちません。話し合いで解決しましょう」と言っても、それが通用しないことは火を見るよりも明らかだ。

供与した武器が自らに向けられる茶番

 武器供与に関する問題は他にもある。クルド族には、イラクのペシュメルガとトルコのPKKという2つの大きなグループがあり、ペシュメルガは、イラク北部のクルド自治区のいわゆる軍隊だ。

 ペシュメルガはクルド族の独立を目指しており、何十年にもわたってイラク政府と対立してきた。サダム・フセイン大統領の生きていたころから、イラク政府の宿命の敵である。

 ドイツ政府は、このペシュメルガに武器を援助しようとしている。現在、イラク政府はほぼ解体しており、何の力も無いとはいえ、一応まだ一個の国家であり、ドイツ軍がペシュメルガへ武器を与えるなどとは迷惑千万。武器の矛先がいつ自分たちに向かってくるか分からないからだ。

 そもそも、ドイツが外国の一武装グループに武器を供与するというのも変な話で、それが許されるなら、ロシアがウクライナで親ロシア勢力を人的・物的に援助するのも問題ないし、チベットやウイグルにも、民族のアイデンティティーを懸けて戦っている武装グループはあるのだから、そこにも武器援助をしてよいということになる。

 一方、トルコもドイツがクルド族に武器を供与することを快く思ってはいない。ドイツがペシュメルガに与えた武器は、共闘中のPKKに渡る可能性が高い。PKKはトルコでは禁止されており、EUもアメリカもPKKをテロ組織と認めている。PKKが強くなることをトルコは嫌う。そのトルコを同盟国として持つドイツは難しい立場にいる。

 さらに考えられるのは、イスラム国がますます優勢になり、クルド族が武器を奪われてしまうことだ。今でさえ、アメリカがイラク政府に供与した武器の一部は、闇市へ流れたり、あるいは、イスラム国に奪われてしまったりしているという。

 西側が、これ以上、自分たちが供与した武器を相手に戦わなければならないとすれば、間抜けな話だ。

 そこでドイツ政府は、これからは武器を奪われないようにと、武器庫を作らせない方針だそうだが、腐敗が進めば、武器はどこへ流れるか分からない。

 もっとも、10日の報道によれば、ドイツの武器は、すでに何年もの間イラクやアフガニスタンといった紛争地域に流れているらしい。帳簿上はたいていアメリカに輸出したことになっているだけなのだそうだ。

紛争地域は新型兵器の実験場に?

 紛争の鎮静化を試みる国々が武器の商人を兼ねているというのは、考えようによっては、大変わかりやすい構図だ。同盟国であろうが、なかろうが、どの国も他国を援助するときは、他国の国民のことだけではなく、自国の利益をもちゃんと考えているのである。

 そのうち、イラク政府に空爆の強化を頼み込まれれば、米軍は自軍の犠牲軽減を理由に、無人戦闘機の展開を認めさせ、思い存分、実戦での実験をし始めるのではないか。

 9月10日、オバマ大統領は、ものすごく力強いスピーチをぶって、イラクだけでなく、シリアへも空爆を行うことを発表した。この勢いで、イスラム国を全滅させるのだそうだ。

 無人攻撃機は今まで間違った人間を殺してしまうことが多く、そのたびに非難を浴びていたが、イスラム国がここまで強大になり、イラク政府やシリア政府がここまで弱体化していると、少々間違っても文句は言われないだろう。

 地上戦は絶対に行わないと言っているアメリカが、いったいどんな爆撃機で空爆を行うのか、しっかりフォローしたいと思う。

http://www.youtube.com/watch?v=FJx0zBc6NfA

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41715

◆<イスラム国>国家的統治 フセイン政権残党が組織

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140915-00000005-mai-int
毎日新聞 9月15日(月)9時0分配信

 【カイロ秋山信一】イラクとシリアで勢力を拡大するイスラム教過激派組織「イスラム国」が、イラクの旧フセイン政権の残党を取り込み、単なる過激派集団の枠を超え国家同様の統治を行っていることが14日、複数の対立組織のメンバーや研究者の証言で分かった。イスラム国のバグダディ指導者をトップに集団指導体制を敷き、評議会や支配地区を区分けして知事も任命し、イラク・シリアで次々と支配地域を拡大している。

【英首相「彼らはムスリムではない。モンスターだ」】

 複数の対立組織のメンバーや研究者によると、バグダディ指導者は2003年のイラク戦争前後までイスラム礼拝所(モスク)の説教師だったとされ、イスラム国の前身組織に加わる前は政治や軍事の経験はなかった。その経験不足をフセイン政権時代の政府軍の元将校らが補っているという。

 イスラム国の最高指導部はバグダディ指導者と2人の元将校で構成され、イラクとシリアに分けて戦闘や支配地域の統治などを総括。最高指導部の下には10人前後からなる評議会を設置し、集団指導体制を敷く。

 評議会メンバーは戦闘や戦闘員の勧誘、広報など部門別の責任者を兼ね「内閣」のような役割を持つ。全てイラク人で、元将校のほか政治・行政の経験を持つフセイン政権与党バース党の元党員もいる。さらに支配地域を区分けして十数人の「知事」を置く。

 フセイン政権の残党がイスラム国と結びついたのは、イラク戦争後に政府軍が解体され、バース党幹部が公職から追放されたためだ。フセイン元大統領は自身と同じイスラム教スンニ派を重用していたが、新政権への移行は人口の約6割を占めるシーア派が主導。不満を募らせた元政権幹部が、スンニ派のイスラム国に流れる土壌ができた。

 その一人が、バグダディ指導者の「右腕」だった元将校のハッジ・バクル氏だ。バグダディ指導者は10年に前指導者が米軍に殺害された後、イスラム国の前身組織を率いた。この時、バグダディ氏を推挙したのが、軍事・情報部門を率いていたバクル氏で、組織内のライバルを暗殺し、バグダディ指導者が権力基盤を固めるのに貢献した。

 「ナンバー2」の地位を獲得すると、12年に本格化したシリア内戦への介入や、新国家建設計画を主導した。対立組織にスパイを送り、戦闘員の取り込みを図るなど組織拡大のキーパーソンだった。バクル氏は今年1月の戦闘で死亡し、現在は側近で同じ元将校のアブ・アリ・アンバリ氏が後を継いでいる。さらにシリアとイラクの管轄を分担するため、別の元将校が指導部に加わった。

 イスラム国は一連の侵攻で、油田や交通の要衝、ダムなど重要インフラを集中的に狙うなど戦略性の高さが際立っている。政治経験を持つ人物がいるためインフラの重要性を熟知しており、米国などとの戦闘経験が豊富な元将校が指揮しているため、「洗練されたこれまで見たことがない組織」(ヘーゲル米国防長官)となっている。

 過激派に詳しいイラク人の安全保障専門家のヒシャム・ハシミ氏は「フセイン政権は政教分離の世俗主義で、宗教色が薄かった。だがシーア派中心の政府に排除され、スンニ派の元幹部らがイスラム原理主義に染まった」と指摘する。
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つまり、「大量破壊兵器」を持っていなかったのに滅ぼされたフセイン政権の残党が相当優秀であるというわけですね。

そして、私がこの記事で個人的に非常に興味を持ったのが、

「重要インフラを集中的に狙うなど戦略性の高さ」

「政治経験を持つ人物がいるためインフラの重要性を熟知」

という箇所であります。

いざというときに役立つのはモノ。モノを確保するのに重要なのがインフラ。というわけでありますね!(善悪は別として)


それと個人的にもう一つ非常に興味深かったのが、記事の最後に提示されているイラク人の安全保障専門家による仮説であります:

「フセイン政権は政教分離の世俗主義で、宗教色が薄かった。だがシーア派中心の政府に排除され、スンニ派の元幹部らがイスラム原理主義に染まった」

前回のエントリーで紹介しましたユングの「個性化⇔大衆化」の枠組みで考えると、

過剰な抑圧=過剰なストレス

原始人的/野生生物的な機能が活性化

のパターンが見事に当てはまります(なお、「原始人的/野生生物的な機能」というのは良い・悪いだけで測れるものではなく、生物が生命の保全と種の保存を確保するための基礎的機能であります)。

さて、「原始人的/野生生物的な機能」というのは、ユングがいうところの「元型」というものに相当します(かなり大雑把な解釈ではありますが)。

それで、ユングが言うには、宗教というものは、「元型」の持つ、とてつもなく強大な力と人間がうまく付き合うための手段であることになります(これもかなり大雑把ですが)。

この考えを用いると

過剰な抑圧=過剰なストレス

原始人的/野生生物的な機能=元型が活性化

原理主義的な宗教が力を得やすくなった

というような解釈をすることが可能となります。


それともう一つは、このような人間集団の現象=社会的な現象というものを観察するのは、自分自身という一人の人間の内部状態について検討する際にも極めて役に立つということです:

過剰な抑圧=過剰なストレス

原始人的/野生生物的な機能=元型が活性化

ということに関して、「過剰な抑圧」を与えるのは、なにも自分以外の誰かとは限りません。自分で自分自身の内部に「過剰な抑圧」を加えることもあります。

「過剰な抑圧」というのは、「過剰な否定」とも言えます。

 否定というのは、なにも自分自身の内部の何かを無理矢理抑え込んで否定することだけではありません。無視すること、目を背けることも「否定」です。
 何かちょっと気になっていることがあるのに、気にしないフリをしたり、無理に無視したりするのも「否定」です。
 これを長期にわたって行うと「過剰な否定」にもなり得ます。そうすると、自分自身のなかで「否定された」部分が暴れ出すことになりますが、これはアメリカと「イスラム国」の相互関係と非常によく似ています。

 このような「社会観察を自己の内部理解につなげる」という見方でニュースを見ていると、今までとはひと味違った味わいが出て来るし、人生により深い趣きが加わることもあるんじゃないかしら、と思うのですが、いかがでありましょうか?

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