チェロだよ。何か?
夜のカフェの片隅でなげき節。
なげく前に練習しろ!
できないとこは何度でも。
遅く始めた芸ごとは嬉しさ半分苦しさ半分。
バカヤロウ!楽しむのだ。
恐れおおくもバッハ無伴奏に近づこうとする心意気はほめてやろう。
だからやり続けるのだぞ。
あせるんじゃない。
その日が来るまで、
練習そして練習。
もう
ボロボロ
だけど
地下鉄。
そして最南端の駅へ。
バッテリーパークからフェリーに乗り、
自由の女神を見るために。
移民の人たちが最初に仰ぎ見た偉大な彫像。
船上からもその姿はやはり感動的だった。
ぼくらのニューヨーク散歩も終盤に近づいてきた。
ブルックリン橋、コロンビア大学、そしてできればジャズだ。
整備された公園には至るところに岩山があった。
岩石は硬い変成岩のように見えた。
氷河期には氷河がこの岩山におおいかぶさり、
それが流れて岩に傷(条痕)をつけていったのがよくわかる。
氷河が削っていった岩山でボルダリングができるというわけだ。
かつて、ボルダリングの手頃な岩を探してはチャレンジしていた自分には、
大都会のどまんなかでボルダリングを楽しめるなんて、
ありえない。
今度来るときはクライミングシューズ持参だな、
と冗談。
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歌劇場のショップには、実際オペラで使われた衣装などが展示されていた。
オペラの観劇はまだまだ先になりそうだけど、
永井荷風は足繁く通ったそうだが。
彼の、オペラに対する造詣には凄さを感じる。
彼は、ニューヨークフィルのコンサートも聞いてるはずだが、
オペラに関する記述が圧倒的に多い。
明日が楽しみだ。
ブロードウェイをさらに南に歩いて行く。
なんだか、大変な人混みなところに来てしまった。
ここが、タイムズスクエアと呼ばれるところ。
ニューヨーク一番にぎわうところ。
犯罪も多いと聞く。
要注意。
とりあえず、今夜のミュージカル劇場を探さなければ。
ここは、ミュージカル劇場がひしめいているところでもあった。
ニューヨーク・タイムズ新聞社があるので名付けられた一角。
劇場の場所を確認してから、引き返すことに。
ここの混雑ぶりは渋谷の比ではないな。
セントラルパークを歩いてホテルに戻る。
ぼくのニューヨーク散歩 2
飛行機はシアトル空港に。
飛行中に体調を悪くした乗客がいたため、着陸後しばらくすべての乗客が
機中に待機させられた。その病人は空席だった席で横になっていた。
アテンダントと医者らしき人の介抱で事なきを得たようだった。
日本人の老夫婦だった。
レスキュー隊が入ってきて体調を確認。その後待機していた乗客が降りることに。
高齢者の長時間飛行は確かに気をつけていきたいものだ。
ぼくももう若くない。
シアトル空港での入国審査には2時間ほどかかった。
ESTAという電子渡航証明書の初回利用者のチェックはやはり厳しかった。
9.11のテロ以来、アメリカへの入国は厳しいと聞いていたが、
まさにその通りだった。
だけど、ESTA2回目の入国はすんなりいくらしい。
飛行機を乗り継いでいざニュヨークへ。
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ニューヨーク着 真夜中12時
タクシーでマンハッタンのホテルへ。
深夜のニューヨーク地下鉄は初心者には高いハードルなのでタクシーを利用。
イエローキャブは夜のニューヨークをすごいスピードで飛ばしていく。
途中、ブルックリン橋が見えてきて、ああニューヨークに来たんだなと実感。
ホテルは、マンハッタンのアッパーウエスト96ストリート。
ブロードウェイに面していた。
うーん中級ホテルか?古いぞ。
タクシー料金は、61ドルだったがチップとして20ドルつけて、
ピン札80ドル支払った。(ドル紙幣のピン札は密着しているので注意)
相方は、チップが多すぎるとクレムリン。
ニューヨークのタクシーはきちんとレシートもくれた、
予想していたよりいいのかな。
チップは決して多過ぎないことがその後の滞在中に分かってくる。
ホテルにチェックイン。すぐ寝る。
(手数料やなにやらで150ドル請求される)
ニューヨークフィルのコンサートホール(ベートーヴェン交響曲3番を聞く)
メトロポリタン歌劇場広場でのトウサツ
ニューヨークフィルのホール入口(ここが目的地のひとつ)
無料のフェリーからの自由の女神像 やはり神々しい