山田Club   モンタージュDAYs

映画監督/山田大樹、主催

ぼうふら掬い

2013-05-24 19:06:05 | Weblog
庭の睡蓮鉢の前で、目の細かな網を持ってじっと見つめる。ただひたすら見つめる。
すると、ぼうふらが呼吸をしに水面に上がってくる。ぼうふらが呼吸をするのかどうか、
ちゃんと調べたわけではない。だが、そうに違いない。
ぼうふらは、まさか水の外で映画監督が自分を網にすくい、白メダカの
餌にしようと待ち受けているとは露知らず、ふらふらと昇ってくる。
網にすくわれた瞬間、このぼうふらたちは蚊になる未来を絶たれるのだ・・・ふっふっふ・・・
たまに、気配を察したように途中で水底へ戻ってゆくぼうふらがいる。
恐るべし、ぼうふらの本能。
メダカの卵から、小さな命が生まれだした。メダカのしもべとなった僕は、またぼうふらを掬う。