山田Club   モンタージュDAYs

映画監督/山田大樹、主催

目撃談

2013-11-12 18:45:09 | Weblog
本日、お昼前。

小田急は線路内に人が立ち入ったため、安全確認の為運転をストップ。
場所は参宮橋。

・・・インド国際映画祭の打ち合わせで、豪徳寺から各駅停車に乗車した僕は、
豪徳寺先頭車両ホームで、隣に並んだおやじの異様なエゴイズムオーラを感じ、乗車したら離れて
座ろうと内心で呟いていました。列車が到着し、オーラおやじは右へ走りました。
僕はそれを見て左へ。
皮肉なことに、座れたのは僕だけでした。
数駅を過ぎた時、事件は起こりました。僕の向かいに出来た空席に、
オーラおやじが突入して来ました。それはすごい勢いでした。
ところがそこに、もうひとりの若者が空席に向かって突入し、空席を前にして争いが起こりました。
エゴイズムオーラのおやじは案の定譲らず、若者も異様に抗います。
結果、無理やりお尻を滑り込ませたおやじの勝利に・・・しかし、若者の異常な行動はそこから
エスカレートしました。何と、おやじの膝の上に座ったのです。
その状態のまま数分が過ぎ、オーラおやじが若者を退けると、若者はおやじの鞄を奪おうとします。
「何するんだ、これは俺の鞄だ」「そんなこと○○××」
・・・若者の異常な様子はここで明確になりました。何を言っているのかもわかりません。
切れている・・・というか、そういう若者なのです。
ここで、オーラおやじは席を譲ってあげるべきでした。
しかし、鞄を抱きしめたまま、頑として席を動きません。
電車が参宮橋に着いた瞬間、事件は更に大きくなります。

到着と共に叫びながら降りた若者は、ホームをかけて線路へ飛び降りました。
そして、線路上で横になると、「死ぬー」とか意味不明の雄叫びを上げだしたのです。
駅員や運転手の説得ではどうにもならず、結局警察官がふたり駆けつけてホームに担ぎ上げ、
羽交い絞めにして電車は動き出しました。
その間、オーラおやじは不敵な薄笑いを浮かべていました。

こんなアクシデントを目の当たりにすることも珍しいことですが、後味が悪かったです。
人は顔にその人が現れる、とか言いますが、その人のオーラも、確実に伝わるのだと確信しました。
自分は、いいオーラを出す人にならなければいけない。
それは、毎日の自分の積み重ねでしか成せないことだと、強く思いました。

帰りの小田急まで遅延は続いていて、アナウンスで列車到着の遅れを謝罪する車掌さんの声を聴きながら、
「小田急が悪いんじゃないんだから、謝んなくてもいいよ」
って、心の中で呟きました。