山田Club   モンタージュDAYs

映画監督/山田大樹、主催

渡し舟

2006-05-28 00:40:54 | Weblog
千葉の海辺をロケハン。
目の前の島まで、わずか3分ほどの渡し舟が出ていた。
ここは昔、火曜サスペンス「慰留指紋」のロケで訪れた
ことのある港なのだが、すぐ隣りで撮影していたにも
拘らず、こんなレトロな渡し舟を見落としていた。
オーナーのこだわりで、昔ながらの手漕ぎを通しているのだそうだ。
台座には生の松を使い、赤樫と樫の木を組み合わせて
丈夫で磨耗の少ない工夫が凝らしてある櫓だ。
もう、こんな細工が出来る大工さんが少なくなって、
「これが壊れたらいよいよ船外機の船にとってかわるかも
知れない」と、語った船頭さんは寂しげだった。
渡し舟。
声に出しても響きがあたたかい。
この写真は、そんなありがたい渡し舟の心臓部です。

ロケハン中の散歩中

2006-05-21 23:42:02 | Weblog
小田原のロケハン。
断崖絶壁を求めて獣道を下りてゆく。途中、ロープが張られた
難所に差し掛かり、ロープを摑んでいるにも拘らず、
すべって転ぶ某監督。某監督は後続者のために声をかける。
「すべるから気をつけてー」すると、「はい、見てましたー」
と、カメラマンの笑い声。
やっと海岸に出ると、また新たなロープを摑みながら
上って来る釣り人と遭遇。海岸を見渡すと、この難所を
乗り越えて岩場で釣り糸を垂らす大勢の釣り人たちの姿。
この要所要所に繋がれたロープも、彼らがポイントに
辿り着くための命綱として用意したものなのだ。
某監督は思わず言った。
「こんなことまでして釣りたいか・・・」すると、また
カメラマンが突っ込んだ。
「こんなことまでしてロケハンしてるじゃないですか」
うん・・・他人のことは言えない。

小田原のフィルムコミッションの方と合流。
先日土曜ワイドでもお世話になったばかりなので、お互い
顔は覚えている。ご挨拶をしてからお名前を思い出そうと
記憶を探った。確か、小田原のフィルムコミッションの
人なのに、違う土地の苗字だったので覚えているはずだ・・・
ギブアップしてスタッフに尋ねた。
「石川さんです」
「そうそう!やっぱり!」
喜ぶ某監督が、その覚え方を突っ込まれたのは言うまでもない。

写真は、小田原の海岸を楽しそうに散歩していたワンちゃん。
飼い主の夫婦に愛されて、幸せそうだった。

シュールな絵3

2006-05-17 13:47:10 | Weblog
女の子の前には、川を遡上するクジラのような
大きな魚。その前には小魚たち。
遊んでいるようにも、これから食べられてしまうようにも
見える。観る人のその時の心持ちしだいで、どのようにも
想像できそうだ。

遅咲きシクラメン

2006-05-02 15:13:59 | Weblog
去年のシクラメンが、今頃になって開花した。
えらい。遅くても、ちゃんと花を開いたのだ。
高校生の時、梅田の地下街で占い師に声をかけられた。
「あなたは大器晩成です。時間はかかりますが、大成功しますよ」
と、言われ嬉しかったのでよく覚えている。
しかし、時は流れて・・・
大器晩成・・・晩成っていつまでをいうのだろうか?

シクラメンも咲いたことだし、ちゃんと根っこを調べてみよう。

桜が散って

2006-05-02 14:58:49 | Weblog
4月某日。家の近くの桜並木。
子供たちの足元には、つい数日前まで咲きほころんでいた
桜の花びらたち。
その短い爛漫の間に、またいくつかの思い出を作ってくれた。
そして既にあくる年の開花を心待ちされる花。
日本が一番きれいな季節が終わり、春本番。