うっさの独り言ーー日本刀大好きオヤジのひとりごと

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武家目利

2017-07-30 09:17:56 | 日本刀
武家目利の正法が美濃の斎藤利永に伝わり、竹中半兵衛から毛利吉成にそして、土佐山内家に伝わったとされる。竹中半兵衛の佩刀の兼常が土佐山内家に秘蔵されており、伝来が判ると思われる。
斎藤利永が祖と思われる関七流--美濃刀に名刀が無いわけがない。唯、美濃刀も天文以降戦国時代に粗製乱造となり、鉄質劣り品位を失墜させた😢
武家目利の名刀は武は美に通じ、姿形整い美観を伴う。混ぜ鉄では無い地景が鉄質頑強となる。良質の地鉄に映りは出る。美濃古刀は美濃映りと云える、地錵匂が極めて細密なるため、光沢にやや白味を感じる。
武士の魂に台付けを行うのは、権力者の謀略で、本阿弥光悦が家康から呼ばれても鑑定を止めたのは、見識ある行いであったと云える。
やはり、信長は前見の明があったと云える。刀一振りが一国に値すると為れば、領地を与えずとも恩賞を与えた事になる。それも、無銘が多い正宗に大一等を与えたのだから、打出の小槌を持ったも同然だからである。
田沼折紙が出るのは必然であったのであります。
さて、武家目利で氏房を鑑定すれば、姿良く、二尺四寸で重ね厚いが手持ち良く、映りもある。これは、名刀の可能性大ですよ!しかし悲しいかな、私はまだ地景が、混ぜ鉄と純粋な鍛え肌の違いが明確に指摘出来ないので、判定は持ち越しです😅
武家目利については、山田英著「日本刀本質美にもとづく研究」を参照させて頂きました☀


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