発表されてしまった。金澤君の東京ヴェルディ1969への移籍。
http://www.ardija.co.jp/cgi-bin/info/info.cgi?month=200601&num=2280
昨日の島田の発表は全く知らなかったので驚きしかなかったけれども(高木はサテでも僕は見たことがなかった…練習だけ。でもガンバってね)、金澤君はウワサの段階から衝撃を受けていただけに、来るべきモノが来たという感覚。だからか、かえって、やっと公式発表されてほっとしている自分もいる。これではっきりと応援出来るから。東京ヴェルディ1969の金澤慎選手を。
大宮のJ1昇格の核の一人として、05年はシーズン前から意欲を持って闘っていた。しかし、「まずは守備から」始めなくてはならないJ1初年度の大宮において、苦しいシーズンを過ごさなければならなかったと思う。同じポジションに、ディビッドソン純マーカスというフィジカルと守備に長じた同い年の選手がいたのも、本来はトップ下で、攻撃性に向いた金澤君にはきつかっただろう。
僕が大宮を観に行くようになったのは金澤君がいたからで、僕にとっては金澤君がいてこその大宮アルディージャだった。今でこそ、大宮アルディージャそのものを応援していくようになったけれど、しかし、そこに金澤君がいないことへの寂しさはごまかせない。
だから、移籍の噂を聞いてから今まで、僕は自分が今年以降「どうすべきか」をずっと考えていた。僕の生活の中から、もはや大宮を抜くことは出来ないと思っていた。しかし同時に、僕の大宮の中から、金澤慎を抜くことも出来なかったからだ。
今回の移籍については、金澤君も色々な信頼出来る人たちと相談した結果であろうし、おそらくは今年の大宮にいるよりは出場機会は多いだろう。そこで自分をもっと高めていきたいという意識は素晴らしいと思うし、そうなることを信じてもいる。だから、僕は彼がヴェルディに行くこと自体はいいことだと思っている。
ようするにこれは僕のぼけたあたまの中の問題で、大宮を応援しつつ、ヴェルディを応援する、という生活を今年から始めようというとき、しかし、「金澤君のいない大宮」と「ヴェルディではなく金澤君」を応援するという自分の在り方は、あまりみっともいいものではないのではなかろうか、というぐだぐだな悩みに過ぎない。
もっとも、こうして悩んでいても時間がたって3月になればリーグ戦が始まり、可能な限り大宮とヴェルディの試合を見に行くことになるだろう。今は、こういう状況で、迷いのない応援をすることが出来るだろうか、という不安もあるけれど、スタジアムに行けば、そんなものは消し飛んでしまうはず、と信じていたい。
とりあえず東京ヴェルディ1969ファンクラブに入ってしまった。なぜなら今月末の「2006年度全選手」が参加するというファン感謝デーの参加資格は、ファンクラブ会員でなければならないという条件があったからだ。
同じJのクラブとはいえ、色々なところで大宮とは違ってくる。当然のことだし、大宮と比較してみようとは思わない。それは大宮にもヴェルディにも失礼なことだ。
それに、僕が感じることと比較にならない程度に、金澤君の方が新たなクラブ、しかも「名門」と呼ばれ、J2降格によって今までにない動揺の渦中にあるクラブへの移籍の中で、齟齬や誤解や困難と闘わなくてはならないだろう。
でもきっと強い意志でそれを乗り切ってくれるはずだ。金澤君は若いけれど、3年間もJ2に揉まれてきた。今季のヴェルディの選手の中では、最もJ2を知る男の一人だろう。それは本人にとっては勲章ではないかもしれないけれど、大きな武器になるはずだ。必ず活躍して、ヴェルディJ1復帰の立役者になるに違いない。
そういうわけで、僕は今年、大宮アルディージャと東京ヴェルディ1969を「かけもち」することになった。こういう人間は、きっとどちらのサポーターからも歓迎されはしないだろうから、おとなしくしていこうと思っている。とりあえず、このブログは閉じなければならない。もともと開店休業気味だから、ログを保管したらたたんでしまわなければ。
こんなへぼブログでも、試合の前後には多くの方達に読んでもらえて、時にはコメントもいただけて、本当に嬉しく楽しかったです。どうもありがとうございました。
大宮アルディージャサポのみなさん、こんなぬるい人間でごめんなさい。
東京ヴェルディ1969サポのみなさん、個人応援でうざくてごめんなさい。
そういう気持で、まず自分の中で、それぞれへの想いを持ち続けていきたいと想います。
失礼しました。