「こ」からはじまる絵本はすごく多くて、選ぶのが大変でした 図書館で、一人10冊まで借りれるのですが、絵本以外を3冊借りてしまったので絵本は泣く泣く、7冊。。。
7冊でも、レビューを書く労力?を考えると本当は5冊くらいにとどめたいのですけど、まあ今月も引き続き仕事がヒマなので夏休み特別版ということで多めに。。。(笑)
こねこのおんぶ 長新太 さく ブックローン出版
すっかりおなじみの長新太さんの作品。この先、50音制覇するまでの間に何冊、長新太さんのが出てくるでしょうか(笑)
くっついた3匹のこねこが可愛いなあ。最後の、人間のかあさんは一番しっくりきている感じだけど、やっぱりねこのかあさんのほうが良いよね。
こまったこぐま こまったこりす かこさとし 白泉社
これまた大好きなかこさとしさんの作品。出版社は「ノラネコぐんだん」シリーズの白泉社ですが、この作品は最初、1986年に偕成社から刊行されたものを復刊したものだそうです。
いろんな動物の上に動物が乗るのが、ブレーメンの音楽隊みたい(笑)登場人物すべてが優しい、かこさとしさんのワールドそのままに、お互いに助け合う動物たち。読み終えた後にほっこりします。
こすずめとゆき 深山さくら 文 黒井健 絵 佼成出版社
母親と子供のすずめ(と、羽虫)しか登場しないのがかえってとても良いです。黒井健さんの絵が、遠い昔、生まれ変わりの中で私も小さな生き物だった時があったとしたら、初めて見た雪はきっとこんなだっただろうと思えるような素敵な絵です。
外では冷たい雪が降っているけれど、あたたかく守られて安心して眠ることの幸せ。。。ほとんどの絵が、青系やグレー系なのにこんなにあたたかく感じるのはこの安心感から来るものでしょう。
こどももちゃん さく・え たちばなはるか 偕成社
こどもの桃だから「こどもも」ちゃん、という語感が良いですね。ツンとした表情のこどももちゃん、この子はまさか、『秘密の花園』のメアリーのように性格の悪い可愛くない子なのかな、と思いきや。。。
こどももちゃんがご機嫌斜めだった理由、私は気づかなかった~(笑) かあさんぐまはさすがです。
最後のページの絵と、小さな一言で思わず私も笑顔になりました。桃は私の一番好きな食べ物ですが。。。桃って、可愛いよね(笑)
ことりのおそうしき マーガレット・ワイズ・ブラウン 文 クリスチャン・ロビンソン 絵 なかがわちひろ 訳 あすなろ書房
「おそうしき」というタイトルにまずドキッとします。「死」を扱うのは重いテーマかと思いますが、ことりのおそうしきに参列する子供たちには笑顔もありますし、「ことりをみつけて よかったと おもいました」というのも深いですね。
自分たちがみつけなかったら、おそうしきもしてもらえず、ことりがもっと可哀そうだ、という気持ちからなのかな。
おそうしきの最後には子供たちも泣いてしまいますが。。。やがて忘れてしまう。
これが、毎日一緒に暮らしたペットの死だったらきっともっと違ったのでしょうけど、でも、たとえペットの死でも、時とともに悲しみは和らいでいきますよね。
ある意味「忘れることができる」というのは、神様からの大きな贈り物だと思います。そうでなければ、悲しいこと・つらいことが多い人生で、どうやって生きていけましょう。
コウモリのルーファスくん トミ・ウンゲラー さく いまえ よしとも やく BL出版
実は、図書館貸し出しのMAX10冊になってしまって、『こねこ・・・』で始まる絵本とこちらの絵本で迷って、こちらを選びました。コウモリが主役の絵本なんて、そうそうないですからね(笑)
しかも、家に帰ってきてから気づいたのですが、訳はあの今江祥智さんです
ストーリーは。。。これはなかなか面白い。うんとこさ膨らませて文章を多くしたら、短編の作品にもなりそうな感じ。
ルーファスくん、好感度大だなあ(笑)自分たちの種族とちょっと違うことをする「変わり者」ってのが世の中、いるものですよね(笑) 結局は、自分のいるべきところへ戻っていくことになったとしても、変わった行動をとったことで新しい出会いがあったり。まさにこのストーリーもそうです。
トミ・ウンゲラーさんて、調べてみたら姓をアンゲラー、と表記することもあるらしく、フランス出身の作家さんで、今年の2月に87歳で亡くなられたそうです。
『すてきな三にんぐみ』もこの方の作品だそうで、表紙は図書館の絵本コーナーで見たことある そしてそちらの訳も、今江祥智さん
これは~「す」で始まる絵本のときには必ず借りなくては(笑)
こうさぎと4ほんのマフラー わたりむつこ 作 でくねいく 絵 のら書店
今の猛暑の時期にこの冬景色が涼し気です(笑)
野生の、ジャックラビットみたいな耳の長いうさぎって、あんまり可愛くない。。。ような気もするのですがこの作品の、耳が長めのうさぎさんたちはすごく可愛い~~
うさぎ村の家々がうさぎみたいな形なのもステキ(笑) 煙突が2本あるのかな。それが耳みたいに見える。
こうさぎ4兄弟のうち、一匹は女の子みたいです。おばあちゃんから送られてきた手編みのマフラーをつけて冬の森へ遊びに行く4兄弟。雪や氷の世界、美しいですね。上に紹介した『こすずめとゆき』とはまた違う魅力です。
冬の森で眠るブナのおじいさんと、この作品に直接は登場してこないおばあちゃんうさぎ。。。そしてこうさぎ4兄弟。年を重ねた世代と若い世代の間に流れるあたたかなつながりも感じる作品です。
やっとこさ50音のうちの10番目までが終わりました(笑) いつも読んでくださるみなさん、ありがとうございます。
そして台風10号、被害がありませんように。。。