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やいまの島々美しゃ・心美しゃ

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「しまじまかいしゃ・きぅむかいしゃ」と読みます。

長新太さんの絵本2冊

2021-03-26 | 読書

五十音絵本レビューを終えて、今後もたまには絵本のレビューを書くかも、と言った矢先に早速です(笑)

河合隼雄先生の著書で紹介されていた絵本を、かねてから借りてみたいと思っていたので借りてきました。

だくちるだくちる 原案 V・ベレストフ 阪田寛夫 文 長新太 絵 福音館書店

はじめてのうた、ということと、「だくちる」という不思議な言葉との組み合わせで、人間の子ども(赤ちゃん)にとってのはじめてのうた、というものかと思っていたらそっちの「はじめて」ではなくて、地球に生きる生き物のレベルでの「はじめて」なのでした。

人間が生まれるずーっと前、火山が噴火する音以外の音がしない世界は、人間が作り出したゴミも全くない、美しい世界だっただろうなあ。。。

でもイグアノドンはさびしかった。

そこへちいさなプチロダクチルスという小さな翼竜が現れ、それが発する「だくちるだくちる」という音はイグアノドンにとってはじめてのうたとなったのです。

「でもイグアノドンはうれしかった だくちるをきくとうれしかった」の次のページ、「うれしくて うれしくて どんどんうれしくて」の見開きで、私まですぅーっと嬉しくなりました。

この不思議さ

これは阪田さんの言葉と長新太さんの絵の力によるものだと思います。

小さなプチロダクチルスは小さくしか描かれていないし、プチロダクチルスのほうがイグアノドンのことをどう思っていたのかもわからない。でも「だくちる だくちる」は地球ではじめてのうただった。それを聴いた嬉しさは、私たちの中にも受け継がれているはずだと思うのです。

 

ふゆめがっしょうだん 冨成忠夫・茂木透=写真 長新太=文 福音館書店

面白いねえ~ 本当に顔みたい。

冬は、当然花も咲いてないし、葉っぱも落ちてしまってひたすら春を待つのみ。。。と思っていたけれど、冬の間は「冬芽」の顔を探すという楽しみがあったとは

どの「顔」も個性豊か。そしてこの作品では長新太さんは文章のほうを担当されていますが、これがまた素敵です。

河合先生もおっしゃっていたように、時々出てくる(同じ写真の)冬芽の軍団?につけられた「パッパッパッパッ」という言葉が良い。

もう春になってしまったけれど、ようし、次の冬にはいろんな冬芽を探そう。。。と思っていましたが、こないだ東浦町の明徳寺川沿いをウォーキングしたとき、まだ蕾の桜並木の中でいろいろ探してみて、最後にようやく出会えた「シロタエ」という品種の桜の冬芽、見てください

ね、顔みたいでしょう~ 私も発見できて嬉しい

ソメイヨシノも良いけど桜って実はいろんな品種がありますから、これからいろんな桜が咲いてワクワクする季節ですね。

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