退職後の余暇として楽しんできたバンドが、リーダーのF氏からの通達で解散した。
3年ほど前、ネットで偶然探したメンバー募集であった。近くの関市に在住とのことで早速面会しバンドを組むこととなった。最初は期待に胸も弾み喫茶店のマスターとママ、そしてリーダーと私(Key)など6人ほどで練習を始めた。
とにかくアンプから出た懐かしいギターやベースの音、そしてキーボードの音が、もの凄く新鮮に感じたし、リードギターの卓越したテクニックに関心したものだった。
ここでバンドに目覚め、中古のシンセを手始めに念願のハモンドオルガンを手に入れ、暫くしてから3台目のシンセを購入、最高の道楽生活を送っていた。
しかしチョットしたことが原因でメンバーは目まぐるしくかわり、今日までベースが4人、ドラムが3人、ギターが3人と定着しなかったが、3年ほど前に一旦落ち着いたかのように見えた。
しかし、若くて上手いドラムの方がリーダーの目にとまり、私が誘って一緒活動していた知人のドラムを切りたいとの身勝手な事を言い出し、私も同時に辞めようかとかなり悩んだが、知人のドラムが「貴方は自分の道を進めばよい。」との優しい言葉をかけてくれバンドに留まった。
今年の正月の3日にはバンドで新年宴会を行い、また今年から再度出発かと思っていたところ、6日に突然リーダーのF氏から解散通告のメールが届いた。メールは私を含め3人に送られたが、他のメンバーにはメールが送られたかは解らない。
早い話、サイドとベースとKeyの私の3人のみを”クビ”にしたいので解散と言ったのかも知れない。私はリーダーより2才年上、サイドは仕事の都合で送れたり欠席が多い。ベースはサラリーマンであるが仕事の多忙な時があり、練習に参加できない時がある。
リーダーは居酒屋と貸しスタジオを経営しており、昼間はパチンコで時間をつぶしているようで、所詮われわれと生活パターンが違っていた事もあり、思うように練習ができないことのストレスが溜まったかも知れない。
しかし、リーダーの昔を知っている方によれば、「わがままが良くあった。」との噂もあった。これが真相で、自分の気に入るメンバーで再結成を目論んでいるような気がする。