回線問屋のblogと備忘録

オジサンの思いつき日記と困った時の備忘録

不動閣で大護摩(ごま)供養

2008年09月15日 | ●チョットそこまで

 今日15日、知人である高木誠海さんが住職を務める岐阜市日野にある不動院不動閣において、「一隅を照らす運動」とともに「大護摩(ごま)供養」なる珍しい儀式が行われた。
境内は広大で、よく手入れ庭園、その庭園と山裾の間にある不動の池、その池に水が落下する不動の滝・・・・・絶景である。時折開催される撮影会の会場になるのもうなずける。


手入れされた境内で護摩供養がこれから始まる。

 岐阜・三重から集まった天台宗の住職や、遠方からも訪れた多くの信者が見守る中、まず境内で法要に始まり印象に残る法話、そして境内の池のほとりにある不動の滝に打たれる行者の水行が始まる。

 
白い衣装をまとった行者が池の奥の滝に


行者は不動の滝に打たれながら、ひたすら般若心経を唱える。

 水行の後は、いよいよクライマックスである。檀家などから寄せられた願い事を書いた「護摩の木」と言われる木片を、護摩壇(ごまだん)と言う釜に投げ入れ燃やす儀式である。私も前日に家族の健康を願う「護摩の木」を、5枚ほど誠海住職に預けてきた。住職によると700枚以上の護摩の木が集まったらしいが、燃やす釜は由緒ある釜で、今日の儀式のために本山の比叡山から持ち込まれたとのことである。


護摩を焚く準備をされる『光永覚道阿闍利(あしゃり)』導師

 釜に火が入ると、比叡山延暦時の苦行を満行したと言われる『光永覚道阿闍利(あしゃり)導師』が、一枚づつ黙読しながら護摩壇(かま)に投げ入れると、もうもうと炎と煙が立ち上る中、積み上げられた700枚ほどの「護摩の木」は願い事とともに煙となって空に消えた。


積み上げられた「護摩の木」を護摩壇に投げ入れられる導師


導師を支える知人の誠海住職の顔が、熱さでゆがんで見える。


導師は荒技をこなされたせいか、平然とした姿であった。まさしくこの事が通常我々が使う「修行が足りない!」と言う言葉の適切な使い方であるのだろうか。


願い事を書いた護摩の木を、黙読しながら一枚づつ釜に投げ入れる。


立ちこめる煙にも怯まない阿闍利(あしゃり)導師


一大行事も無事終わり、参拝者に挨拶をする不動院の高木誠海住職

 終了近くには雨もポツリポツリと降ってきて、珍しい儀式は無事終わったが、今日は非常に良い経験をさせていただいた。是非皆さんも、一度不動院を訪れてはいかがか。
 境内から金華山に登るのも良し・・・境内に車を置き、鵜飼大橋を北に渡り長良川右岸を下り長良橋を南に、レストラン喫茶「ブルドンネ」で小休止、金華山の麓を散策しながら不動院に戻るコースはお勧めである。
 なお、境内に駐車の場合は誠海住職か、美人の奥様に一声掛けて・・・
<不動閣URL>
 http://www15.plala.or.jp/fudou/



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