星空自慢の宿 帯広八千代 YH Starry Sky Inn

日高山脈が綺麗に見える
北海道十勝 帯広 星空自慢の宿
大きな畑と森と空がいっぱいです。

アミ  浮かぶ

2020年09月06日 23時23分00秒 | フィクション
・・・・ために
・・ために
・ために
私は私のために生きたい。
・・
川に浮かんで、空を見上げると
青空などどこにもない薄白い空が広がり
ここは世界一のスモッグ空
聖なる川を渡る列車を見たら
認めたくないと、
我慢していた涙が出て、、
やっと自分の心の中を
認める事ができた・・
いっぱい泣いて・・
現実が少し先に進むのであれば
まだ涙の備蓄は多量にある、。
・・
数週間前、暑い街にある
中に入ると、少し冷んやりした空気の
イスラムの寺院で知り合った、彼
ザックに赤いバンダナ、。、
小さな街の路上でチャイを飲み
ジャーねと別れたら、
街角でまたばったり出会い
ジャーと!?食事をし、成り行きで、
私たちは窓に鉄格子の牢屋のような列車に
十数時間揺られ・・・川を渡り
この街にやって来た。
・・彼は
ヨーグルトは甘さを控えめが好き
夕食の後に薄いコーヒーを二杯
私が猫に喧嘩を売ってると
猫のこともわかってやったらと?笑い
人を荼毘する煙漂う河岸のガートで
沈みゆく太陽を眺め、暑い風に当たり
いつも寝そべりながら
この前のことを少しと
これからのことはもっと少しだけ
話をした。  名前と年齢、
それ以外のことは? 聞いていない、
けれど、目の奥にある優しさと
さらに奥にある誰にも触れさせない
孤独は知っている。
・・
・・・
西ドイツから来たミッシェルは
昨夜も母を思い泣きはらしたヒゲ顔を
ボンヤリ窓の外に向け、予定の無い今に
少し焦りを感じてるようだけど、
今日も生真面目なジャーマンリズムで
腕を動かし洗濯かな?
私はそれを瞑想の洗濯と呼んでいる。
日々、腹痛と戦うオージーのスティングは
お酒に厳しいこの国で?
何処かで仕入れたビールを飲みながら
今日も一日屋上男だと思う・・
レイラ、ニュージーランドから来た
マジシャンガール、チャイと、多量の
甘、甘お菓子のジュレビーを
食するのが朝の大事な日課、
パリに行って大道芸の世界で
やっていきたいのと語りながら
こんな手で?て?思うような
厚くて太い指を世界一器用に動かし
今朝もカード使いの練習のスタート。
・・
みな、今日の予定があるようで無く
そして明日の予定にmustが付くような
ことは誰にも無く・・・
漠然とした不安、それを打ち消すような
若さと少しの苛立ちが部屋の中を流れ
そんな空気を古いナショナルのファンが
かき回していた。
・・
エンドを怖れているのは
自分だけでは無い
私は自分のエンドを何処にするか?
・・・
ある日、
スティングが5年ぶりの帰国を決断した、
赤茶けた土地の小さな街で
牧場経営を引き継ぐらしい。
世界一のビーフを作るからなぁ
オーストラリアに来たら寄ってくれよ!
と言い、オージーハットを深く被り
ビールの空き瓶を残し、
あの川を渡って行った。そして、
・・入れ違うように、あの川を渡り
新しい旅人がやって来た、手足が長く・・
誰とも話さず、器用な手つきで
美しい紋様と色使いの編み物を夢中で
編んでる、
エストニア生まれのゲルト・・22歳
・・・
抜け目がなく、憎めない
管理人のインド人、ジェッダ・・19歳
・・・
彼は24歳、私は・・・29歳
・・
伝えない時点で
すれ違いは決定的になる、偶然は
万に一つもない。

いつ?私はあの川を渡ることが
できるのであろうか?

198Q年  インド

全てフィクションです
🙇‍♂️






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