パリのオルセー美術館で観たクールベの「世界の起源」(一部画像を修正してあります)です。
実際に、この目で見て現実を理解できませんでした。
絶対に言えることは、「これ以上の絵画は美術館には展示されていない」ということです。
で、考えました。
クールベは何故ゆえに「世界の起源」を描いたのだろうか!
その答えに迫ります。
このクールベの「画家のアトリエ」もオルセー美術館に展示してあります。
この作品はパリ万博では落選しましたが、非常に斬新な試みがあります。
この絵画の中で画家であるクールベはキャンパスに向かっていますが、描かれているのは風景です。
アトリエに裸婦のモデルがいるのは自然ですが、風景を描いている場に裸婦がいるのは不自然です。
さらに注目すべきことがあります。
モデルの前には彼女が脱いだ服があります。
モデルが裸になるので脱いだ服があるのは当たり前なのですが、裸婦としての絵画では(当たり前ですが)モデルが脱いだ服は描かれません。
これは「画家のアトリエ」という題だからできたことです。
従って、この題名で(実存する)裸婦とその脱いだ服を描くという発想は、クールベにプライオリティがあります。
そしてこの絵は、マネに大きなインパクトを与えたはずです。
マネは、クールベから実在する人物と脱いだ服というアイデアを盗みました。
わたしは、印象派の先駆けとしてのマネが発表した「草上の昼食」は、クールベのリアリズムが根源になっていると感じています。
「草上の昼食」は、実在する裸婦を描いたことがスキャンダルとなったとされている作品です。
ところが実際にこの絵画を実際にオルセー美術館で観たところ、手前側にいる三人は存在しない人物と感じました。
その理由は、あまりにも水浴している女性の描写がリアルだったからです。
本当は裸の女性のいない草上の昼食は、このブログと並列で再度アップしますので、総合的にご覧になってみてください。
・・・・・・・・・・・・・
実は、これからさらに続く内容はあまりにも内容が濃いので、執筆に時間がかかりそうです。
そこで、何度かに分けて再アップを重ねて熟成を図りたいと考えています。
今後の展開としては、クールベを真似たマネが、さらにセザンヌやモネに真似られて、そこからオリジナルの世界を求めた結果、マネのある表現がクールベの逆鱗に触れて、マネを超えるために「世界の起源」を描いたというのがわたしの推論です。
ますますディープになりますが、絵画探偵頑張ります。
実際に、この目で見て現実を理解できませんでした。
絶対に言えることは、「これ以上の絵画は美術館には展示されていない」ということです。
で、考えました。
クールベは何故ゆえに「世界の起源」を描いたのだろうか!
その答えに迫ります。
このクールベの「画家のアトリエ」もオルセー美術館に展示してあります。
この作品はパリ万博では落選しましたが、非常に斬新な試みがあります。
この絵画の中で画家であるクールベはキャンパスに向かっていますが、描かれているのは風景です。
アトリエに裸婦のモデルがいるのは自然ですが、風景を描いている場に裸婦がいるのは不自然です。
さらに注目すべきことがあります。
モデルの前には彼女が脱いだ服があります。
モデルが裸になるので脱いだ服があるのは当たり前なのですが、裸婦としての絵画では(当たり前ですが)モデルが脱いだ服は描かれません。
これは「画家のアトリエ」という題だからできたことです。
従って、この題名で(実存する)裸婦とその脱いだ服を描くという発想は、クールベにプライオリティがあります。
そしてこの絵は、マネに大きなインパクトを与えたはずです。
マネは、クールベから実在する人物と脱いだ服というアイデアを盗みました。
わたしは、印象派の先駆けとしてのマネが発表した「草上の昼食」は、クールベのリアリズムが根源になっていると感じています。
「草上の昼食」は、実在する裸婦を描いたことがスキャンダルとなったとされている作品です。
ところが実際にこの絵画を実際にオルセー美術館で観たところ、手前側にいる三人は存在しない人物と感じました。
その理由は、あまりにも水浴している女性の描写がリアルだったからです。
本当は裸の女性のいない草上の昼食は、このブログと並列で再度アップしますので、総合的にご覧になってみてください。
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実は、これからさらに続く内容はあまりにも内容が濃いので、執筆に時間がかかりそうです。
そこで、何度かに分けて再アップを重ねて熟成を図りたいと考えています。
今後の展開としては、クールベを真似たマネが、さらにセザンヌやモネに真似られて、そこからオリジナルの世界を求めた結果、マネのある表現がクールベの逆鱗に触れて、マネを超えるために「世界の起源」を描いたというのがわたしの推論です。
ますますディープになりますが、絵画探偵頑張ります。