MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



一昨日の夜、何かの拍子に、この漫画の存在を知った。


タイトルの通り、音楽の話。高校に入る前から高校入学後の主人公のバイオリンとの向き合いの話。ネタバレになるから詳細には書かないけど、8巻まで読んで、13回くらい泣いた。涙が出たポイントはひょっとしたら毎度変わるかもと思う。最近、涙脆い。全然それは否定しないけど、泣きたくて買った訳ではない。なのに、泣けた。


成長、立ち位置の変化に対しての心の機微、パラダイムの変容のプロセス、、、そして継続して仲間と築き上げる達成感。


全ての人にとって泣けるかは分からないが、転校と言う事を強いられた人生において、自分としてはこんな高校生活は無かったから、羨ましいのかも知れない。名古屋の高校に居たらこんな漫画のような生活が送れたと言うことでは無い。また東京の転校先の高校の中で出会った人たちに文句がある訳でもない。だが、高校3年間の中で継続して仲間と何かを作り上げると言う機会を無能な親に奪われたおいらとしては、この中に描かれた世界観は最早羨む対象以上なのかも知れない。。。高校受験なぞしたことの無い類の人間には分からなかったのだろう。両の親とも私立のエスカレーターだからね。。。


そして、おいらは中3、高1と2年連続で高校受験をさせられたことの辛さなど分かりようもない脳天気さ…。
選択肢の提示が出来ない愚かさ。
今の閉塞感漂う無能な政治屋と同じ愚。。。


思い出すだけで反吐が出る。
30年経っても1ミリも毀損することなく忘れ難い屈辱。
一生許さない。


高校生活だけが人生ではないが、さりとて高校生活。日本ではこの18歳のタイミングで受験をし、その後の生活がある程度決まる。考えたこともない奴らに、その考えの履行をすることを強制終了させられた恨み。悔しさ。根底にあるそう言う悔恨の情があると読み方が変わるのか…(苦笑)。


そんな人生を重ねなきていなくとも、この漫画は素晴らしい。
然し読みながら上記のような自分の捻じ曲げられた人生を回顧したな。
悲しみと共に。。。


また自分が親の立場になってから、子育てをどうするのか、そう言ったことも読みながら考えた。1つ決めていることは、自分の親とは同じことはしない、と言うこと。この漫画の中でも親子関係が描かれている。そう言うシーンに対しての思いの馳せ方は、みらんちゃんが産まれたからこそであったりする。


1つの漫画に対して、色々な立場の人が色々な読み方をするだろうけど、兎に角そんなこと関係なく、この漫画は素晴らしい。


素晴らしい漫画です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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