ふらふら帝国

修行のなかに遊びあり。
遊びのなかに修行あり。
今日という一日に感謝。

東と西

2005-10-28 01:34:59 | Weblog
 今年の日本シリーズを興味深く観た。パシフィックとセントラルが雌雄を決す、
というより、東と西の天王山とでもいうべき面白さがあった。
結果は東のロッテの圧勝だったわけだが、ま、過程を含む結果はさておき、
東西対決という四文字は、どうも日本人にとっては、そのDNAをグラグラとさせる
ナニカがある気がしてならない。

箱根を越えたらそこは異国だと言ったのは、『坊ちゃん』のバアさんだったと
記憶しているが、それは言い過ぎだとしても、東西の文化圏を線引きするのは
木曽川ではないだろうか。
あの河を東から渡ると、その向こうは関西弁でもあるわけだから、
東に暮らす人にとって、西は異国でさえある。


東の縄文に対して、西の弥生

東の鎌倉に対して、西の院政、

東の徳川に対して、西の天皇、

それは駆け引きと諍いの構図だとはいえまいか。

そして天下分け目となった関ヶ原は、東西を隔てる、木曽川をいただく岐阜である。

で、何が言いたいかといえば、
“日本大陸”を俯瞰すると、東日本と西日本という、2つの文化圏から成り立つ国なのだな、
ということである。ま、あたりきしゃりきのこんこんちきではありますが。

西で生まれ、境界地あたりで育ち、東で暮らす俺にとって、
今年の日本シリーズは、戦国時代の小説を読むように感情移入ができた。
いうなれば、西には情があるものの、東には利があり、
さあどうしたもんかとする登場人物のひとりにTVの前でなりきれたというわけだ。
しかしながら、昔から巨人阪神戦に興味がないのは、それはきっと、
東と西の一大事ではなく、中央と地方の縮図だから、かなぁ。

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