のほほん中国滞在記

シュンマオが中国に滞在して思った事をつれづれと。

こんな会計監査あり??

2005年12月06日 | 仕事でのほほん

今日は新しい会社の会計監査のヒアリングに立ち会いました。

前の会社でも、何度か会計事務所のヒアリング、監査に立ち会いました。
簡単ですが通訳もしたので、あちらが何に要点をしぼってくるかは、少しわかります。

前の会社の会計監査の内容はこんな感じです。
まず日本人の財務部長がヒアリングに答え、指摘事項に対して対策を取ります。
このヒアリングには中方の課長も参加し、時にはこの課長が質問に答えます。

部長がとった対策は、課長がすぐに実行に移します。
ヒアリングの最後には、会計事務所が監査費の値上げの要求を出し、部長がさらりと受け流し、みんなでははは、と笑い合うのも微笑ましい(?)光景でした。
私は何をしていたかというと、たまに通訳したり、資料を運んでいました。
この資料ですが、必要最低限の資料しか渡しませんでした。
必要以上の会社の情報を渡してはいけない、と総経理から言われたので、なるべくシンプルに質問に答えるようにしていました。

監査の対応とは、以上のようなものだと思っていました。

そう、今日までは。

例えば、指摘事項があったとします。
会計事務所の人は、大抵こうした方がいいでしょう、と提案します。
こちらも、ではそうしましょう、とするのが一般的なはず・・・。
今日の場合は、指摘事項に対して、まず中方と日方の意見がくいちがいました。
一つ問題が上がると、芋づる式に、次々と問題が出てきます。
中方はひたすら問題点を並べあげ、なげくばかり。会計事務所の提案を聞き入れません。
問題を解決する気があるのだろうか、と感じました。
まー、問題の言いっぱなしは中国ではよく聞く話ですが。

最初こそ一人が話し、一人が答えましたが、そのうち数人が話し出し(参加者9人ですから)、日方は日方で話し、中方は中方で話していました。
笑いながら「この会社はこんな棚卸をやっているんだ、ありえないだろ」と会計事務所に話す中国人がいて、私は驚きました。
そんな風に会社の事を話していいものなのかなあ・・・。

そして、誰が今日の収集をつけるんだろう・・・。

そこそこ地盤ができている会社が、後もう一押しほしいな、という時に、私のような現地採用は有効かもしれない。
地盤が出来てない会社に私をほうり込んだとしても、焼け石に水のようなもので、どんな効果が期待できるんだろう?
一体会社は私にどういう事を期待して、私はどういう風に立ち回ったらいいんだろう。